星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「かがみの孤城」下巻 辻村深月

読書9.「かがみの孤城」下巻 辻村深月 ポプラ文庫

失敗したなあ。と思うのは、これ、叙述トリックを使ったミステリー小説なので、アニメを先に見ちゃいけなかったんだ。アニメを先に見ると、ネタバレになってしまう。落ちは知らずに読んで、ラストでそうだったのか! とびっくりするのが正解じゃないかと。

まあ、オチを知っていた分、こことここが伏線ね。と思いながら読んだんだけど、アニメじゃ分かりづらかったキャラの心情が、小説だとより丁寧に書かれているし、置かれた立場や状況なども、小説のほうがわかりやすいと思う。

小説には興味ないけど、内容だけ知りたい。という人には、アニメ版を勧めるが、小説とアニメとどっちを先にしようか迷っているんであれば、小説を先に読めと勧めたい。

「宇宙船サジタリウス」第10話

第10話「子供にわからない親の気持ち」

宇宙便利社が倒産したのは覚えていたけど、物語上、こんなに早かったのか。と思って、びっくりした。失業者になってしまったトッピーとラナが、家族のために嫌な仕事でも引き受けざるを得ない立場に追い込まれ、お父さんの辛さ加減が伝わります。

「先立つものあっての家族団らんや」というラナの言い回しは、関西弁だから響くんだなあ。と、なんとなく思った。

ラナとジラフの間に立って、トッピーの迷いを見せる演出は良いな。どっちの立場も気持ちもわかるし。という。

「宇宙船サジタリウス」第9話

第9話「死の山の魔王の正体は?」

アン教授とジラフに、再会おめでとう。と、伝えたい。とはいえ、予告では、また離れ離れになっちゃって・・・と言っているので、え~。

ジラフが「怖くない」「怖くない」と自分に言い聞かせて、普段、見せないような活躍ぶり。思い込めば、なんとかなる。というのは、本当かもしれない。まあ、その思い込みも過ぎると危険。という話を同時にやっているのは良い。

「ふしぎの国のバード」第11巻 佐々大河

コミック1.「ふしぎの国のバード」第11巻 佐々大河 ハルタコミックス

アイヌ編スタート。開拓民の言い分も、アイヌの言い分もよく分かる。そうやって、人々が未知の土地を開拓していくと、失われる習慣や文化がある。もう、失われたものも多いんだろうな。と、色々考えさせられる。昔の記録が大事だと、よく分かる。

「宇宙船サジタリウス」第8話

第8話「強盗こそすてきな商売!」

「お前んとこは、赤ん坊が生まれたばかりやからわからんかもしれへんけどな」といいおいて、「10年もすれば冷たい目で見られ、金だけ運んでくる汚いおっちゃんや」

父親なんて、そんなものだと言い切っているラナに哀愁が漂っているのがいい。それにしても、このセリフ、いいなあ。脚本家の本音かな?

「ゲド戦記」第6巻 アースシーの風 アーシュラ・K・ル=グウィン

読書8.「ゲド戦記」第6巻 アースシーの風 アーシュラ・K・ル=グウィン 岩波少年文庫

最終巻、読了しました。ラストにふさわしく、キャラクター総出演。という感じで、ゲドやテナーはもちろん、テハヌーやアイリアンやレバンネン、ロークの長たちも出番が多く、彼らのその後の物語が見れたのは嬉しい。

レバンネンがすっかり王様らしくなっちゃってて、いろんなところでその実力を発揮させて、抜かりなく立派なのに、それでも、結婚の話が出てくると、ものすごい不満そうに彼らしからぬ勢いで怒っているのが、若いなあ。と思って、かわいくていい。

新キャラクターもそれぞれ魅力的で良かったと思います。いい作品を読ませていただきました。楽しかったです。

「宇宙船サジタリウス」第7話

第7話「ケンカをやって幸せになろう」

アン教授が死ぬわけないのはわかっていたので、村人が嘘をついているんだなあ。というのはすぐに分かった。ただ、神父様の教えと村人の嘘がリンクするのかと思ったら、そうでもないみたいで。

なんにせよ、ジラフの悲しみを思うと、そういう嘘は良くないと思うよ。回想に出てくるアン教授との思い出がいかにもこのふたりらしくて、よかったけど。