星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「ヤング ブラック・ジャック」第3話

第3話「脱走」

今回も、物語としては悪くなかった。あいかわらず、岡本先輩がなんかやだなあ。という感じがするが、こういうキャラだから仕方がない。

ひどいと思ったのは、とりあえず、第1話だけだったか。その分、第1話との間に矛盾が出ちゃって、医学生が手術をしちゃいけないというのなら、そもそも、あの子供も無理して手術する必要なんかなかったんじゃないのか? 手足を繋がなきゃ、命にかかわるという問題でもなかったわけだし。そういうのをアニメ版ではセリフで言わせちゃっているのよ。確認したけど、原作はその問題をなにげにスルーしちゃったからね。

第3話では、活動家のエゴが中心に描かれていて、さすがに気味悪かったが、リーダーが女性で、それを岩根山ルリ子で表現したのがなんかいいなあ。と思った。この手の活動で、正義感が無駄に強いのは、やっぱり女性なんだな。と思うしね。

「ヤング ブラック・ジャック」第2話

第2話「拉致」

第1話だけで切っちゃうのは、もったいないから、とりあえず、第2話も見てみたけど、今度は面白かった。変なふうなギャグも入らないし、緊張感のあるストーリー展開が非常に良い。岡本先輩がいないだけで、随分雰囲気が違う。やっぱ、この世界観に、女は邪魔だよね。

とにもかくにも、藪先生が良かった。「はざま」「はざま」って、やけに心配して、必要以上に親身になってくれているのが、なんかやさしくていいじゃん? この人、いい人だなあって思ったよ。

物語自体も、心臓移植をネタにしたものだし、原作は読んでいるから落ちも知っていたんだけれど、それでも、この展開は、どうなることかとヤキモキするし、キャラクターの心情の移り変わりが見て取れて、「娘を救うために仕方がない」と思っている父親の、それでも「死にたくない」という思いが伝わって、胸を打つものがあった。

違和感なく、きれいに見ることができたので、良かったと思います。この調子なら、続けてみていけるかな? と思いました。次回を待ちます。

ガース・ジェニングス監督 「SING シング」

映画15.ガース・ジェニング監督 「SING シング」 (アメリカ・2016)

字幕版を視聴。これは素晴らしかった! 感動しました。いい映画だったと思います。

物語自体は、つぶれかけた劇場を再建できるか? というオーソドックスなものなんだけれど。シンプルなゆえに胸を打つものがある。

自分のやりたいことって、なかなか家族を含めた周囲の人にはわかってもらえないよね。というキャラクターたちの痛みが見えるから、同じ思いを抱えている人々に、共感を得るんだと思います。というか、こういう悩みって、どこにでもあるんじゃないだろうか?

そういう悩みを、歌の力で吹き飛ばしていく。そのエネルギーが感じられて、非常に良かった。

物語というのは、人にメッセージを伝えるものなんだという、その単純な事実を思い出したよ。彼らの歌声が、伝えてくるもの。

どん底まで落ちたら、あとは上がるだけさ!」と何度か繰り返された言葉が、きれいにまとまって、終わったところが良かったです。いい作品でした。おすすめです。

「ヤング ブラック・ジャック」第1話

第1話「医者はどこだ!」

原作コミックスは、出ているだけ全部既読。(現時点で11巻まで)。

アニメ版が話題になった時に購入した割に、アニメ版は見ていなかったので、初めて視聴してみたけど。正直、これは、うーん・・・という感じで。

原作の良さが生かされていない。せっかく、手塚臭さを減らして、現代風にスタイリッシュな絵柄になって、物語の雰囲気ももとの「ブラックジャック」の匂いを消してあるのに、そこが良かったのに、わざわざアニメ版は、手塚治虫の漫画版を意識して、絵柄も手塚調が強くなっているし、最悪なのは、岡本さんがなにげに手塚漫画を意識したようなギャグっぽい動きをやったことで、そういうのを見ると、恥ずかしいからやめてくれよ~!! と、身悶えしたくなる。

原作の第1話が短いので、おまけのシーンを色々入れてきたんだろうけど、そのせいかどうか、かえって間延びしちゃって、なんだか展開が野暮ったく見えるし、この人すごいすごいと、ずっと言っている岡本先輩がウザく見えて仕方がない。

この作品をこれからも視聴継続していいのかどうかで、ちょっとかなり迷い中。仕方がないから、付き合ってみるか? どういうふうに直してほしいのか、自分がどう思うのか、整理したいという気持ちもあるし、そんなことをやってないで、とっとと次の作品に行ったほうがいいのか、うーん? という感じでグラグラしてます。

「逆転裁判~その「真実」、異議あり!」第24話

第24話「さらば逆転 Last Trial」

最終回。弁護士と検事の役割は何か? という話を、真実を突き止めることだ。として、きれいにまとめたところが良かった。どっちが勝っても、勝てばいいというものでもないという話で、そこに冥を絡ませるところも良かったと思う。

旅立つ冥を空港に送るときに、ミツルギ検事とのツーショットがあるのはいいけど、個人的には、冥は、あんなふうに泣いちゃいけないと思う。あんなふうに泣いたら、狩魔冥ではなくなるのよ。その途端に、偽物になっちゃうのよ。彼女は、あくまで強気でなきゃいけないと、私は思うけどね。

まあ、そこだけちょっと引っかかったけど、きれいに終わったから、まあ、いいかな?

どうでもいいけど、この作品は、最後まで糸鋸刑事に冷たかったなあ。というのは、ちょっと書いておこう。だって、糸鋸刑事こそ、この作品の最重要キャラでしょ? と、個人的には思うのに、扱いが悪すぎるよ。かわいそうだったよね、ノコちゃん・・・。

白石晃士監督 「貞子VS伽椰子」

映画14.白石晃士監督 「貞子VS伽椰子」 (日本・2016)

この手のホラー映画は、夫の趣味に付き合っているから、「呪怨」も「リング」もひと通り見てます。(全部じゃないけど)。

貞子の呪いに対抗するには、同じくらい強力な呪力を持つ伽椰子にぶつけるしかない。とかいう、ネタのような作品でしたが、見てみたら、思いの外、面白かったです。

何より、キャラクターが立ってた。主人公の女性が通う大学の教授。キャラが面白すぎる。こういう変わり者の先生は、たしかに、大学ならいてもおかしくないという感じもするけど、「僕は呪いのビデオを見てみたい」とする、彼の過去に何があったのか、気になるところです。

あと、この先生が知り合いだと言って紹介してくれた除霊師のおばさんや、霊能者の二人組。映画の割に、キャラがどこか漫画的で、しかも、やることがいちいちかっこいい。これぞ、本物という感じがする。

九字を切るというのは、よく小説で読んだけど、こうも素早く手を動かして、呪いを閉じ込めるというのは、見ごたえがあってよかったと思います。うっかり、へ~、そんなふうにやるんだ~、などと思ってしまったじゃないか?

この人達が活躍する物語があるなら、ちょっと見てみたいかな、と思いました。そのぐらい、よかったです。

「逆転裁判~その「真実」、異議あり!」第23話

第23話「さらば逆転 3rd Trial」

気のせいか、前回辺りから妙に演出に気合が入ってきたというか。

今回は、ミッちゃんがなるほどくんに紅茶を淹れるシーンがあって、ミツルギ検事の部屋で、二人きりで、「それを教えてくれたのは君だ」とかなんとか、あやしげな会話しながら、仲よさげに飲んでいるのよ。なんか、妙なファンサービスを入れてきたなあ。と思った。