星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」第25話

第25話「鉄華団

第一期、最終回。前回までのひどい展開が、まるでなかったことのように、きれいにまとまって終わった。何が起きたのかと思って、びっくりした。

記憶違いでなければ、このキャラ、確か、思いっきり死んでたよね?? コクピット潰れて、血にまみれていたような・・・というキャラが、あっさりと包帯巻いた姿で、まるで軽症だったかのように出て来るし、「みんな、ここで死んでこい」と言わんばかりにキチガイじみて、特攻かけていた展開を、思いっきり変更して、「本当は生きろと言いたかったんだ」と言い直しているし、三日月が普通に助けに来ただけのかっこいいキャラに見えるし、最終回だけ、こんなにきれいにまとめて、それでいいのか?

いきなり普通のアニメになった。という感じに見える。

と言うより、このぐらいで本当は良かったんじゃないのか? 今までのひどい展開こそがどうかしていたんじゃないのか? 全編この調子なら、そのほうが良かったのに。

なんか、曇りガラスで覆われていたものが、いきなり曇りが晴れて、スッキリくっきり、明るくなったような、そんな感じ。

ひどいといえば、マクギリスの裏切りだけがひどいが、このキャラが、どういうふうに考えて動いていたのか、ようやくわかったので、これはこれでいいでしょう。

むしろ、素直に相手を信じていたガエリオの人の良さに、哀れみを感じるし、むやみに人を信じるってことは怖いんだって、そういうテーマにもつながっていいんじゃないかな。と思う。

終わり良ければ、すべてよし。と言っていいのかどうかは知らないが、やけにスッキリと終わって、きちんとした最終回だったので、もう、ここまででいいのかな。と思う。

第二期を続けてみるかどうかが、ちょっと迷いどころなんだけれど、あんまり鬱展開ばかり見たくないので、次はしばらく別の作品を見ていこうかと思います。予定は未定。

「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」第24話

第24話「未来の報酬」

・・・あまりにひどい話なので、眉をしかめてみてますよ。個人的には、「こんなの間違っている!」と言って、泣いているお姉さんに賛成だな。子供が身を犠牲にして、戦わなきゃいけない世界。望んで、そちらに進むしかない世界は、やっぱり、間違っていると思うし、そんな彼等の犠牲が、未来の報酬だとは、あんまり思いたくない。

ある種、それって、深読みすれば、イスラム国の兵士とか、旧日本軍とか、そういう追い詰められた状況の兵士たちを象徴しているのだろうか? という気もしないでもないけど、どちらにせよ、見ていて気持ちのいい物語でもない。

よくもこんなひどい話を、夕方の5時に放送したものだと思って、

これを見てどう思うか? という部分、視聴者は問いかけられているんだと思うけど、みんなの感想はどうだったのかねえ? 興味があるようなないようなだけど、これを見て、鉄華団のやっていることは正しい。などと素直に思う人とは、あんまり付き合いたくはない。

と言うより、世の中が、こんなふうな子どもたちを生み出さないことを祈ります。切に。

「坂の上の雲」第1巻 司馬遼太郎

読書13.「坂の上の雲」第1巻 司馬遼太郎 文春文庫

ドラマ版は未見。どんな話か全然知らなかったけど、幕末を過ぎて、明治時代を勉強したかった私にはちょうどいいです。初期の方は、この間まで読んでいた「翔ぶが如く」と時代的に若干かぶっているので、幕府の崩壊によって、士族の扱いが変わってしまったことがよくわかるし、明治政府が学校を整備し、「貧乏が嫌なら勉強をしろ」という流れに、その子どもたちが乗っていく様子が見えて、興味深かったです。学問で身を立てて、仕官の道を目指す。それがこの時代の空気だと。

そうやって志を立てたものたちが、みんな東京や大阪など都会に向かい、人によっては、海外留学をしていく。その運命の流れがなかなかドラマチックで、これからの展開も楽しみです。

「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」第23話

第23話「最後の嘘」

鉄華団が悪の集団に見える演出は、つくり手が故意にやっているものなのか、と、納得した。桶をギュッと締めている輪っかのことを箍(たが)というらしいが、鉄華団の場合、それがビスケットだったということで、まさしくタガが外れたってことで、溢れ出る水の勢いが止まらないってことなんだろう。何かが壊れたという感じで、復讐に向かう子どもたちの流れが止まらない。これはそんなにいい話ではない。

騎士道精神を真っ向から見せたカルタを、容赦なくぶちのめして、殺してしまう三日月の姿には、正義もへったくれもないし、皮肉なことに、「Fate/Zero」で切嗣が言っていたことを思い出してしまう。ただの人殺しのくせに、騎士道もないだろうと。まさしく外道ね。

テーマとしては、それでいいと思うけど、視聴者として、見ていて気持ちのいい話でもないから、難しいところ。

「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」第22話

第22話「まだ還れない」

改めて思ったけど、やっぱり、私は三日月は苦手だ。あの狂気の目が恐ろしい。「あと、何人殺せばいい?」ってのは、やっぱり、普通のセリフじゃないし、気持ち悪いよ。

ビスケットという良心を失ってしまった鉄華団は、もはや歯止めが効かなくて、なんだかみんなして気味の悪い方向に進んでいるなあ。という感じがする。あんまりいい話には見えないよね。

「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」第21話

第21話「還るべき場所へ」

ビスケット、死亡。この場合、死ぬことが最初からわかっていて見たので、全体的に死亡フラグだらけじゃないか~。という感じに見えたよ。

しかし、もったいないことをする。このキャラをここで死なせてしまっていいのか? 鉄華団の他のメンバーって、いくら見ても全然覚えられないぐらい、印象が薄くて、ビスケットだけが、唯一、このチームの良心という感じに見えていたのに。

というか、他のキャラは、みんなガサツで乱暴に見えるので、なんだか怖くて、近寄りがたい印象を受けるんだな。ただの人殺し集団というか。その中で、ビスケットだけが、ほっこりしたみんなのお母さん、みたいな位置にいたものを。

「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」第20話

第20話「相棒」

うっかり、ネットでネタバレを読んじゃって。え? ビスケットって死ぬの? ってことは、今回の話は、そのための伏線かな? と、振り返って思う。オルガが、道を誤ったせいで死ぬの? そうでもないのかな?

みんなで魚の煮付けを食べる回。