読書
読書4.「ゲド戦記」第4巻 帰還 アーシュラ・K・ル=グウィン 岩波少年文庫 男って生き物のたちの悪さ、どうしようもなさ、情けなさを、これでもかこれでもかと描き、なんだか作者の怒りや憎しみまでこもっている感じがした。それでいて、結構、それが核心…
読書3.「ゲド戦記」第3巻 さいはての島へ アーシュラ・K・ル=グウィン 岩波少年文庫 もうね、この本の感想は、アレンがかわいい! かっこいい!! ってことに尽きると思うんです。 こちらの気分としては、年齢的に完全にゲドの方に同調しちゃってて、こん…
読書2.「ゲド戦記」第2巻 こわれた腕環 アーシュラ・K・ル=グウィン 岩波少年文庫 古い因習に囚われた少女が、そこから解放されるまでの物語で、ラストのカタルシスは素晴らしかったが、とにかく、ゲドが出てくるまでの時間が長い。物語が半ばすぎるまで…
読書1.「ゲド戦記」第1巻 影との戦い アーシュラ・K・ル=グウィン 岩波少年文庫 劇場アニメ版は未見。タイトルは有名だけど、初めて読みました。これは素晴らしかった。アースシーの作り込まれた世界観に感心します。本当にこういう世界があるみたいだ。…
読書32.「エチュード春一番」第三曲 幻想組曲[狼] 荻原規子 角川文庫 作者の趣味なのか、角川の意向なのかはわからないんだけど、いきなり歴史物になっちゃって、しかも、源平の時代だと私の興味の範囲の外で、読みづらくて仕方がなかった。 タイムスリッ…
読書31.「エチュード春一番」第二曲 三日月のボレロ 荻原規子 角川文庫 最終的にモノトーン男子が現実化して、モノクロが消えるのかな? と、なんとなく思った。モノクロもかわいいけど、モノトーン男子ってかっこいいよね。いつか人間になるのなら、そうな…
読書30.「エチュード春一番」第一曲 小犬のプレリュード 荻原規子 角川文庫 パピヨンがかわいい。飼ったことないけど、この犬、いいな。と思った。モノクロという名前もいい。
読書29.「ナルニア国物語」第7巻 C・S・ルイス 角川文庫 前巻では、世界の始まりを見たんだけど、今度は、世界の終わりを見せてきた。世界の作られていく様子も面白かったが、それがどんどん消えていく描写もなかなかすごかったと思う。 神の偽物を名乗る…
読書28.「ナルニア国物語」第6巻 C・S・ルイス 角川文庫 アスランが新世界を構築するその過程を見れて、楽しかった。アスランの歌につれて、世界がどんどん生まれてきて、木が育ち、山や谷が作られていく。その場に居合わせた子どもたちの感動が伝わって…
読書27.「ナルニア国物語」第5巻 C・S・ルイス 角川文庫 無謀と呼ぶことも確かにできるが、友達を助けるためにライオンに立ち向かった主人公の勇気に感動した。とっさの判断でそれができるか? それができたシャスタには、確かに王になる資格があったんだ…
読書26.「ナルニア国物語」第4巻 C・S・ルイス 角川文庫 ナルニアではどんどん時間が過ぎていき、カスピアン王子が老人になってしまったのがちょっとショックだった。 ユースタスは、すっかり勇敢な少年になったし、ちょっと問題ありだったジルも冒険の結…
読書25.「ナルニア国物語」第3巻 C・S・ルイス 角川文庫 ちょっと時間はかかったけど、読み終えて満足。東の世界の果てへの旅は面白かったです。最初から最後まで船の旅。いろんな島に立ち寄って、いろんな目にあって、子どもたちもみんなも成長していく…
読書24.「吾輩は猫である」 夏目漱石 新潮文庫 2ヶ月近くかけて、ちまちまと読んでいたけど、ようやく読了しました。とにかく、読みづらい。言い回しも漢字もネタも古くて、注釈なしじゃ、何を言っているのかわからない。漢字もルビを打ってあるから、なん…
読書23.「ナルニア国物語」第2巻 C・S・ルイス 角川文庫 ナルニアと現実世界の時間がズレているとは聞いていたけれど、現実世界のたった一年で、ナルニアでは1000年の時間が経過しているとはびっくりだった。そりゃ、少年少女の話が、向こうではもは…
読書22.「ナルニア国物語」第1巻 C・S・ルイス 角川文庫 昔からタイトルだけは知っていたんだけど、読む機会がなくて。今回、新訳版が出たとのことでこの際、読んでみることにしました。 知っていたのは、きょうだいがタンスの中から異世界ナルニア国に行…
読書21.「知らないと恥をかく世界の大問題14」 池上彰 角川新書 こうしてみると、世界の対立の根底には宗教があるんだなあ。と思った。ロシアとウクライナの戦争も中東が平和にならないのも、各国が持っている宗教の違いから来るんだなあ。という感じがす…
読書20.「ニュースの”なぜ?”は地政学に学べ」 茂木誠 SB新書 台湾有事が怖くて仕方ないので、勉強のために読んでみました。詳しく説明してくれて助かりました。さて、この先、どうなるか? 世界情勢の動きを見守りたいと思います。
読書19.「西の善き魔女」第8巻 荻原規子 角川文庫 「西の善き魔女」は本編が全5巻で、残り3冊は外伝だ。と、聞いていたんだけど、読んでみたら、思いっきり本編で、ちゃんと完結編だった。 バードとフィーリがどういう存在なのかもきちんと説明されていた…
読書18.「西の善き魔女」第7巻 荻原規子 角川文庫 外伝その2。今回は、フィリエルもルーンも登場せずに、アデイルが主人公の冒険譚。東の砂漠の国で、いろんな思惑が交錯する。どうなることかと心配しながら読ませてもらいました。登場人物も設定も細かく…
読書17.「日露戦争史」第3巻 半藤一利 平凡社ライブラリー これにて、全3巻読了しました。非常にいい本でした。日露戦争がどうやって始まって、どう終わったか。その結果、どうなったか。人々がそれをどう受け止めたのかが、丁寧に書かれている。 特に、ポ…
読書16.「西の善き魔女」第6巻 荻原規子 角川文庫 外伝その1。フィリエルとルーンのはじめての出会い。虐待された子供としてのルーンの姿が生々しく、かつ、痛々しい。どんな目にあわされてきたのかと思うと、つらい。一方で、何も知らないフィリエルの無…
読書15.「西の善き魔女」第5巻 荻原規子 角川文庫 これにて、完結。非常に面白かった。素晴らしかったです! これは、老若男女、洋の東西を問わず、全人類におすすめしたい小説でした。 ここから先は、ネタバレ全開で書くけど、竜が脅威なのではなく、人間…
読書14.「西の善き魔女」第4巻 荻原規子 角川文庫 フィリエルの移動に伴って、世界がどんどん広がっていくが、細かく練られた世界設定に感心する。今まで南に竜がいると、言葉だけで語られていたけど、いよいよ竜退治が本格的に行われたし、竜を退治するた…
読書13.「西の善き魔女」第3巻 荻原規子 角川文庫 この作品の魅力は、圧倒的にまずルーンというキャラクターだろうな。と思う。この少年の造形が実に素晴らしい。ルーンの動向が気になって気になって、彼を助けてあげたい。守ってあげたい。一心になってし…
読書12.「西の善き魔女」第2巻 荻原規子 角川文庫 いやあ、非常に面白かった! 主人公と一緒に女学校に編入した気分。次から次へと事件が起こるし、ルーンまで女装して、女学校にやってきちゃうし、彼の正体を隠しつつ、学校の中で起こっている陰謀の正体も…
読書11.「日露戦争史」第2巻 半藤一利 平凡社ライブラリー 最前線で突撃させられる兵士の悲惨さを見て、声も出ない。兵士たちは戦いに行ったんじゃない。殺されに行ったんだと思う。相手が機関銃で攻撃してくる中をみんなで突撃なんて、信じられない。そり…
読書10.「西の善き魔女」第1巻 荻原規子 角川文庫 記録によると、昔、漫画版を1巻だけ読んでいるんだけど、全然覚えてなかったし、アニメ版も未見です。基本的には、どんな話か全然知らずに読んだけど、非常に面白かった。 主人公の少女の置かれた立場が、…
読書9.「RDG レッドデータガール 氷の靴 ガラスの靴」 荻原規子 角川文庫 外伝という位置づけだと聞いていたんだけど、蓋を開けてみたら、番外編のショートストーリーが3本と、残りの中編は、完全に本編の続編だった。 言われてみれば、たしかに、本編でな…
読書8.「RDG レッドデータガール6 星降る夜に願うこと」 荻原規子 角川文庫 これにて、最終回。きれいなラストシーンでした。泉水子の道行く先の未来が、少しだけ垣間見えたのが良かった。彼らは、きっと幸せになるだろうと、そんな予感があるので、それが…
読書7.「ガラスの地球を救え」 手塚治虫 光文社新書 手塚先生は、この本を書いている最中に亡くなったとのことで、足りないページ数を他の時期の講演内容で補完したというが、改めて、読むと、たぶん、最初の30ページ部分が病室で書いたものなんじゃないの…