星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「最終兵器彼女」第8話「みんな変わっていく」

「日常」と「戦争」が奇妙に同居している世界観なのだけど、だけど、だからこそ、妙なリアリティがある。

戦場で人が死ぬとき、本当にいつの間にか一人消えている・・ただ、それだけなんだろう。残された一人分の飯ごうがそれを示す。
しかも、それが女の子だというから、この物語は残酷だ。彼氏を殺されて、敵を討ちたいと軍に入った女の子。おとなしそうで、内気そうな彼女が、そんな風にして消えていく。

戦うのが男ばかりでなく、女たちもそうやって、消えていく描写に容赦がなくて、雪山で撃ち合いになって死んでいった少女だけど、彼女が殺した兵士にも守りたい人がいたのだろう。

その描写にシュウジがあけみを励ますセリフが重なっている。「だから・・大丈夫だよ」そうやって泣いてすがってくる女の子を励まして、でも、現実は変えられなくて・・。

本当に戦争になったら、追いつめられた状況になったら、人はどこまで変わるのかな・・。と、考えてしまう。
今後の展開は、もっと重くなりそうでつらいけど・・、でも、私はそういう物語が好きなのよね。これが現実だから。