星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「天使な小生意気」第9話

第9話「魔本だ!! めぐが男になるなんてヤダー!!」

録画状況の都合上、8話を飛ばして9話を先に見ちゃいました。8話はまた今度見ます。

いやあ、ギャグで描かれているとは言え、各キャラクターのそれぞれの思惑が透けて見えるのは、その本音と建て前のあまりのギャップに妙にリアルなシビアさを感じますわ。

男に戻るためにどうしても魔本を手に入れたいめぐと、めぐに気に入られたい、あわよくば本を見つけた代償に言うことを聞いてもらいたい(←ピラピラのブラウス姿になって欲しい)男たち。

そのやりとりの模様。
「見つけてくれるの? ありがとう!」ととびきりの笑顔でほほえむめぐの本音を後ろで美木がささやく。「利用ね。利用できるものは何でも利用するのね」

「見つけたら、見つけた奴の言うことを聞いてもらえるんだろうな」「あ、ああ。ただで働かせるのは悪いからな」という約束をしっかりと取り付けておいて、
「ただし、見つけるだけだ。渡すとは言ってないぞ」というしたたかぶり。源造くんてば、意外とちゃっかりしているよなあ。

すかさず相手の言質を取って、あわよくば相手を出し抜こうとするやり口を、少年マンガでギャグとは言え平然と描かれている点に、現実の厳しさの一面を見るようですわ。

そこには、マンガにありがちなきれい事ではなく、リアリティのある人間の汚さがかいま見えるから、だからこそ私はこの作品を評価したいですね。