星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「サイボーグ009」第49話「地上より永遠に」

いやあ、感動のラストでした。満足です。
もう次の話数はいらないんじゃないかと思いますが、さて、どうでしょうね?

個人的に気に入ったのは、009がスカールとの会話で人とロボットの違いについて言っていたこと。
「僕たちは人だ。強い想いを産み出す可能性を信じている。それが見えないお前は、操られているただのロボットだ!」
メモしたけど、大体、こんな感じかな?

キカイダー」の時も「人とロボットの違いについて」のテーマを打ち出していたけど、他人に操られているのがロボットで、自分の強い意志をもっているのが人なんだとしたら、日常に生きている我々も人とロボットの中間にあるサイボーグみたいなものなのかも知れないなあ・・と何となく思った。

特に私なんかは、すぐに人の影響を受ける根性なしだからなあ。やれやれ。
目に見えないブラックゴーストとやらに番号を振られて、サイボーグ状態にされているようなものなのかも知れない。
そこから脱出して戦う物語だったんだとしたら、この話の象徴しているテーマも結構深いかも? と色々考えてしまった。

最終的に魔神像は壊れたけど、世界にはミサイル発射装置がそのまま残っているわけだから、あの世界はあるいはそのまま滅びたのかも知れない。
原作を読んだときには、二人とも助からないんだったら、ジェットがジョーを助けに行った意味ってなんだったんだろう? とも思ったもんだったが、「人の可能性」なんてものは「無駄と知っていて助けに行った」ジェットの行為程度の小さなものなのかも知れない。

それでも人を信じたいから、その願いをこめて流れ星が落下するのね。
009は一人で死んだわけではなかった。これが唯一の救いになるんだ。いい話でした。うんうん。