星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「灰羽連盟」第2話「街と壁 トーガ 灰羽連盟」

ずいぶん不可思議な世界ですね。独特の味のある。郷愁を誘う作りにしてあるのはわざとかな? 死んだあとの世界? あるいは生まれる前の国?

高い壁に囲まれた街・・オールドホーム。壁の向こう側の世界は誰も知らない。行き来できるのは、トーガと呼ばれる人々だけ。

こういう設定の部分だけでもずいぶんと惹かれるのに、この世界の経済の仕組みやどんな風に街が運営されているかまで、細かく設定されているみたいで感心しました。それでいて、それを少しずつ主人公に説明していくのに、いわゆる「説明臭さ」というのをほとんど感じさせなかったところは、脚本が見事。自然な会話の流れで、状況はもちろん、各キャラクターの性格をちゃんと表現できるところが。(と言うか、本当はこれができて当たり前。できない脚本がおかしいんだけど・・)

この世界においても、灰羽たちが異端であり、街では羽の生えていない普通の人々との共生がなされている。
今のところは、それによる差別などのイメージは見えず、人々の表情もおだやかだったが、興味深かったのは、街の人々をほとんど動かさなかった演出かな。
ほとんどが静止画だったから「生命力のエネルギー」みたいなもの、いわゆる「活気」が感じられず、ただ、静かに街が在る・・という感じ。
時間がなかっただけかも知れないけど(←シャレにならない)、その静かな雰囲気がなおのことグッド♪(古着屋のお兄さんのキャラクターもいい)

カラスの再登場が物語にかすかな不安を運び、そういえば、カラスは街の外へ行けるんだなあ・・とさりげなく思わせたりする。

今回からのOPも綺麗。続きが楽しみです。

【間違い訂正】
高い壁に囲まれた街=グリの街。オールドホーム=灰羽たち(ラッカたち)が住んでいる建物。ですね。つまり、グリの街の中にオールドホームがあるわけで・・。
書き直そうかとも思ったけど、間違えた・・と言うのは要するに紛らわしいからだし、このまま記念に残しておきます。(白々しくも他人のせいにしてみたり?)
それとも、まだ間違っているのかしら? どきどきどきどき・・。