第28話「狙われたドモン!殺し屋ファイターの必殺剣」
やっぱ、今川作品にはじじいキャラがよく似合います。
キラルは是非とも、東方先生と勝負させてみたいキャラですね。なにしろ彼は、水面に浮いた一枚の葉の上に全神経を集中して立ち続けることができるんですからね。すげ〜。
作中でも「すごい集中力だ・・」とか言ってますが、集中力だけでそんな真似ができるかいっ!! というつっこみもこの世界ではもはや意味をなさないなあ。(^^);
「闘いの場では頼れるものは己のみと言うことを教えてくれよう!」と言っていたキラルが、ドモンを支える仲間たちの前に敗北していく姿は、物語に切なさを運びます。老人とは孤独なものだと気づかされてしまうから。本来、彼を助けなければならないはずのネオネパールのやり方の汚さがなおのことそれを強調する。
しかし、そういう弱さなどまったく見せない口調で力強く「礼を言おう。さらばだ」と言えるキラルはやっぱすごい人です。麦人さんのしゃべりがまた上手いんだな〜。
その姿は、後々の東方先生の姿とも重なるものがあるような気がします。
彼はたった一人で闘い続けていた。武闘家とはそういうものだと若者たちに教えるように・・・。
「どんなにかっこわるいデザインでも、かっこよく見せるのが演出だと思ってるんです」と今川監督がインタビューで語っていたけど、確かに、マンダラガンダムは笑えないです。キラルの闘いを見ていたら、笑えませんよ。かっこよく見えてきます。さすがです。