星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「ASTRO BOY 鉄腕アトム」第1巻 姫川明

77.「ASTRO BOY 鉄腕アトム」第1巻 原作:手塚治虫 作画:姫川明 小学館てんとう虫コミックススペシャル 評価★★★★

コミックスが出るのを待っていたのに、出ていたことに気づくのが遅れた。不覚!!(><)
姫川明さんと言えば、「時空転抄ナスカ」のコミックス版を読んだときに、あまりの出来の良さに感動した覚えがあるのです。「ナスカ」のアニメは途中からダメになっちゃったけど、マンガの方は実に感動的に物語をまとめあげてくれたので、これは作者の才能だな・・と思って・・。

その姫川さんが小学生向けに「アトム」の連載をやっていると聞いたから、コミックスを楽しみにしていたのだ。
読んでみて、やっぱ見事だと思うのは、アニメのストーリーを追いながらも、アニメに足りなかったエピソードをきちんと補完していること。
エヴァンゲリオン」における貞本コミック版だと言えば、わかりやすいかな?(^^);

特に、アニメにおいて私が全然ダメだと思った「ウラン」のエピソードと「電光」のエピソードをきちんとまとめ上げているところが、立派。
「そうなんだよ〜。普通、こういう展開なら、こうなるよね、こうなって欲しいよね・・!!」という、こちらの気持ちを見事に満足させてくれた。嬉しいです〜。さすがだ、姫川先生〜!! わかってらっしゃるじゃないですか!!

姫川版「ウラン」なら、私もちゃんと支持しますよ。こういう子なら、素直にかわいいと思えるよね。アトムの気持ちもよくわかるし・・。そもそもアニメ版のエピソードがいちいちおかしいのだ。

コミック版のエピソードをもっと見習って欲しい・・とまで思うけれども、やっぱ、共同作業で作るアニメ版は制約が多くて難しいのかな〜? とも思えるから、つらいところ。どう見ても、脚本に横やりが入っているよね。

こうなったら、マンガ版に頑張って欲しいところです。私はこれからも応援していきます!