星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「マリア様がみてる ロサ・カニーナ」 今野緒雪

31.「マリア様がみてる ロサ・カニーナ」 今野緒雪 集英社コバルト文庫 評価★★★★

まあ、コメディタッチの物語だから、軽く笑いながら読むのがこの作品の読者の正しい姿勢だと思うけど、私が大まじめに読んでいるのは、こういう女の子同士の人間関係が興味深いので。

「姉妹の関係」として、「包み込んで守るのが姉」「妹は支え」という言葉が印象に残った。この物語は、高校が舞台だから、当然、時を経れば妹も姉になると思うのだが、一人の少女が、そうやってまず「妹」であり、やがて「姉」になっていく・・という構成は、面白いと思う。

今はまだ、つぼみの妹でしかない祐巳にもいつか妹が出来るのだろうか? それはそれで興味があるなあ。いったい、どんな娘だろう?(現時点で出ている新刊にはもう登場しているのかしら?)
いつか祐巳だって、「紅薔薇さま」になるわけだし?(ちょっと想像がつかないけど・・)(^^); 一人の少女の成長物語として、見ていってもいいんじゃないかと思う。

まあ、他にも読みたい本は多々あるので、合間合間に地道に読んでいきたいと思います。

ちなみに・・アニメにはあんまり期待していません。これは小説だから、この作者の独特の文章を読むのが面白いんであって、アニメにするとイメージダウンしそうな気がするので・・。
強いて言うなら、ドラマCDなら聞いてもいいんだけどね。コバルトときめきテレホンとか?(昔はよく聞いたものだったが、今でもやっているのかな?)(^^);