星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「エンジェル エンジェル エンジェル」 梨木香歩

17.「エンジェル エンジェル エンジェル」 梨木香歩 新潮文庫 評価★★★★★

電車の中で読んでいたんだけど、涙がにじんできちゃって困っちゃった。(;_;)

この話は「灰羽連盟」なんです。「罪を犯した少女」が救われる物語。正確には、本当に救われたのかどうかはわからない。ただ、そう思いたい・・・。

ただ一人の人を傷つけてしまった。本当は友達になりたかったのに・・・。その後悔は、罪の輪となって一生、彼女を苦しめ続ける。

そんななにかしらの「罪悪感」を持ったまま生きる、全ての心弱い人たちへ。この物語を薦めます。

本当の奇蹟というのは、決して重い病気の女の子を救うものではないんです。
本当の奇蹟というのは、この本が本当にたまたま偶然、私のところに来た。そして私がこの文章を書いた。それを読んだ人にさらに想いが届いたら、それこそを奇蹟というのです。

本との出会いはまさに運命だから。たぶん、そういうことなんでしょう。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101253358/ref=pd_sim_dp_5/249-1115752-9485932