星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

思いつくまま文学ネタ・・・。

「夕凪の街・・」を読んだ勢いで、参考文献に挙げられていた井伏鱒二の「黒い雨」を読みたくなって、本屋で購入。有名な本だし、一度ぐらいは読んでおこうと思って・・。でも、積読本はいっぱいあるからなあ。

とは言え、有吉佐和子の「華岡青洲の妻」はいまだに本屋では見かけないんだけど、「黒い雨」の方はたいていどの本屋でも置いてあるのはさすが。有吉佐和子は「恍惚の人」とか「複合汚染」ならあるんだけどね。

新潮文庫井上靖のコーナーを見ていたら、「あすなろ物語」が置いてあった。懐かしい。中学時代に読んで好きだったなあ・・・と思い出した。内容はすっかり忘れてしまったんだけど、「明日は檜になろう。檜になろうと思いながら、なれないでいる木だから「あすなろうの木」と言うのよ」というエピソードだけは覚えていた。
そういう意味で、「しろばんば」よりも「あすなろ物語」の方が強く印象に残っている。井上靖の小説で読んだのはこの2冊だけだった。今、「おろしや国」を読み終えればやっと3冊になる。

みなもと太郎が「レ・ミゼラブル」を漫画化しているというのは知っていたが、「風雲児たち」を読んだら興味がわいてきた。とは言え、ブッキングの本は高すぎると思う。1巻で2000円以上もすると、ちょっと手を出すのがためらわれる。これが同じ2000円でも、全4巻で各500円だと買う気になるのが、人間心理のふしぎかも。(^^);

実はうちの実家には講談社発行の少年少女世界名作図書館全52巻というセット本がある。その昔、うちの母親が、訪問販売の営業マンに負けて買わされたのだ。子供に本を読ませたかったらしい。

しかしまあ、結果的には私と姉はそれを全部小学生時代に読破したので、母の投資はムダにはならなかったと思う。(ちなみに弟は読もうとしなかった)

「ああ無情」はその中の1冊。そのときに「ああ無情」と同じ本に収録されていたのが「ジャン・クリストフ」で、個人的にはそちらの方が好きだったのだけど、内容はすっかり忘れてしまった。
だけど、「ジャン・クリストフ」は中学時代にしつこく続編まで全部読んだんだから、相当好きだったのは間違いない。

似たような(?)作品では下村湖人の「次郎物語」も異様に好きだった。これも中学時代に続編まで全部読んだ。やっぱ、どっちも主人公がヘタレだからよかったのかも知れない。ヘタレ好きだし(^^);