星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「DEATH NOTE」第5巻 大場つぐみ 小畑健

15.「DEATH NOTE」第5巻 原作:大場つぐみ 作画:小畑健 集英社ジャンプコミックス 評価★★★★★

月くんがキラかどうか確かめるために、お父さんが一芝居打ってまで、息子を殺すふりをしたこと。
「自分の息子がキラだから、子供殺して自分も死ぬ? それをやったらキラと同じじゃない!」と叫ぶミサに対して、「同じではない。私には父親としての責任、刑事局長としての責任がある」と応えたお父さんのこの言葉が重いなあ・・と思いました。

自分の子供が犯罪者だった場合に、親としてどう責任をとるのか? という問題提起だと思いました。実際、彼は自分の息子がキラだったなら、自分はもう死んでもいいと覚悟を決めたわけだし。
彼は空砲を持っていたわけだから、実際には息子を殺せない。だけど、自分が死ぬことで、息子がキラだと確認をとることは出来たから、あとは司法に任せようということですよね。
その判断は、やはり責任感のある大人のものだと思いました。

デスノートを手放したとたんに好青年になってしまった月くん。彼の様子を見ていると、本当に悪いのは「デスノート」なんだなあ・・・と思いました。ある意味、彼は本当にノートに操られていたと言えるのかも? としたら、最終的に最大の悪は、人間にノートを渡して楽しんだ死神リュークということになる。実はラスボスだったりして・・・?(まさか)

落ち込んでいるLと彼を殴る月くん。故に殴り合いが始まる。いいねえ、仲がよくて。(^^)
しかし、相沢さんの件を見ていたら、Lが月に対して「初めての友達」と言ったのも、あながちウソではないんだなあとわかった。確かにあんなに人を疑ってばかりいて、他人の行動を読んでばかりいたら、まともに友達なんか出来ないだろう。自分と対等に張り合える月は、実際、本当にLのいい友人なのかも知れない。そういう意味で、二人がコンビを組んで活躍中のこの巻も美味しい展開です。

第3のキラの謎解きにはそれほど興味がないけど、どうやって彼を見つけ出すのか次巻が楽しみです。続きを待ちます。

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