星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「トレジャー・プラネット」

16.ジョン・マスカー、ロン・クレメンツ監督「トレジャー・プラネット」 (アメリカ・02)

エウレカセブン」の元ネタか? と思っちゃったほど、印象が近いですね。特に主人公のダメダメぶりがとてもすてき。(^^);

子供の頃は「宝島」の冒険物語にあこがれて、いつか僕も・・・と思っていたかわいい男の子だったのに、長じてみると家の手伝いもろくにできないただの役立たずと化しちゃって、「あいつはダメな奴だ」と周りから言われて、落ち込んじゃっている。この主人公のヘタレぶりがなんだかアメリカ映画とは思えないほどリアルだと思いました。なんだか他人事に見えないところがなんとも・・。

まあ、そんな主人公の元に冒険のきっかけとなる宝の地図が舞い込む展開はお約束通りだけど、面白かったのは、主人公の母親に惚れているらしい科学者のおじさん。「わしも冒険の旅に行くぞ。こんな機会を待っていたんだ!」と荷物まとめて、主人公と一緒に飛び出して行っちゃうこと。男ってのは、いくつになっても・・・と思わされていい。

海賊のシルバーとの出会いと、彼の手伝いをしながら、いつかそこに生まれる友情。裏切りと別れとすれ違いと、彼との戦いを経て、少年が成長していく王道な物語で面白かったです。

まあ、難を言えば、せっかくの多彩なキャラクターが活躍し切れていないと思えることかな。女性船長さんや、その副官とか、すごくいいキャラだと思うのに、動きが足りなくてもったいない。時間が足りないからだとは思うけど。
ただ、長年放置されていたロボットのベンはいちいち面白い動きをしていて、楽しませてくれました。愛嬌のあるキャラになっていて、親しみやすい。こういうキャラは、子供向けのサービスになるね。山寺宏一の演技がとてもステキ。

帆船で飛び立った宇宙空間に、クジラや魚たちの群れが一緒に泳いでくるイメージはとてもきれい。こういうSFとファンタジーが融合したような世界観はとても魅力的だ。本当に宇宙が海なんですね。その一方で、ブラックホールに飲み込まれそうになったり、時空転移装置があったりして、そういうSF設定がちらちら出てくるのがよかったです。

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