星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

コラム3 親の視点と子供の視点

先日、実家に帰ったときに、TVの横に名作映画のDVDが置いてあって「若草物語」を一緒に見ようという話になった。今まで映画の類には一切興味を示さない親だったので、ずいぶんとまあ変わったなあ? というか、これでも私の方にあわせてくれているつもりなのかな? とちらっと思ったのだけど。

ただ、その一方でやっぱりわかっていないなあ・・・とつい愚痴のように思ってしまったのだけど、私にあわせるつもりなら、私の好きな映画を見てよ・・・とどうしても言いたくなってしまうので。

自分たちで勝手に名作映画だからいいだろうとDVDを選んだらしいのだけど、こちらの目線で見れば、映画なら何でもいいというわけじゃないぞ・・・ということになる。どうも親の視点から見ると、全部「同じようなもの」に見えるらしくって・・・。

私の気持ちを理解しようと思うのなら、なんで手塚マンガを読もうとしないのかな? うちの実家にいっぱい置いてきてあるだろうに・・・。
百歩譲ってDVDを買うのなら、どんな映画に私が興味を持っているのか、何故私に直接聞いてみようとしないのかな? それでいて、押しつけのようにこれを見ようと言い出してくるから、気分は複雑。(−−);

うちの親は、私の本棚を見て「気持ち悪い本ばかり読んでいるのね」と言った人だ。どれが気持ち悪いのか訊いたら、「ポーの一族」「トーマの心臓」「残酷な神が支配する」「完全犯罪」と並んでいた萩尾望都のマンガのコーナー。

それでいて、「あんたはSFとかファンタジーとか、現実的じゃない変な本ばかり読んでいるようだから、視野が狭いの」「もっと現実的な歴史物とかノンフィクションを読みなさい」と言ってくるのだ。

ある意味それは正しいのだけど、そう言われると反発したくなる気持ちがわかるだろうか? どこらへんに問題があるのか、説明しなくても気づくでしょう?

とりあえず、今、大河ドラマを見ることにしたのは、そんな親たちに対する精一杯の妥協点。歴史物に興味を持てとさんざん言っていた人たちだから、いい加減それに反発するのをやめて、あわせてみようと思ったのだ。そしたら、思いの外面白かったので、もっと早くそうすればよかったと思っている。一体、どこに壁があったのか・・・。