星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「機動戦士Zガンダム−星を継ぐ者」

17.富野由悠季監督「機動戦士Zガンダム星を継ぐ者」 (日本・05)

思いの外、よかったです。クワトロ大尉がかっこよかったな〜。冒頭にクワトロ大尉が単身でコロニーに入り、偵察をしているシーンがあるんだけど、MSからの攻撃をものともせずに、さっさと避けて行くのを見ると、ああ、この人はやっぱりシャアだったんだなあ・・・と改めて思いました。

Zガンダム」は昔、本放映の時にリアルタイムで1度見て、8年ぐらい前にレンタルで通しでもう一度見たんだけど、それ以来、見ていないから、正直内容なんてほとんど忘れてました。(^^);

カミーユの母親が殺されるシーンは覚えていたけど、劇場版ではそのシーンを大きく取り上げていたので、カミーユがかわいそうで仕方なかったです。
あと、そんなカミーユを周囲の大人たちがきちんと支えているみたいに見えるのが、好印象で残りました。カミーユの気づかない範囲で、さりげなく彼の気持ちを気遣ったりしている。

正直、「Zガンダム」の大人たちがこんなにまともだったとは思っていませんでした。(←偏見)
あのジェリドでさえ、結構まともに見えるぞ。びっくりした。(←ひどい)
たしかに彼は、年齢の割に多少子どもっぽい部分はあるけれど、彼は彼なりにライラのことが好きで、ライラを殺したカミーユに逆上しているんだと、その気持ちがよく伝わったので。

キャラクター一人一人のそういう心情をことのほか丁寧に描いたように見えましたね。また、アムロとフラウのツーショットシーンもなかなかよかった。フラウは、やっぱりまだアムロのことが好きなのね・・・というシーンがあって、ファーストファンに対するサービスになっているような気がします。
その一方で、アムロにあこがれているカツがムキになっている気持ちもよく伝わったし、その若さがなんとなくいいなあ、と思いました。あるいは、アムロはそんなカツの気持ちに応えようとしたのだろうか? という読みとり方もできるだろう。

ホワイトベースのクルーについて語られるシーンが多かったので、ちゃんとファーストの続編という感じがします。あのキャラクターたちが大人になって再登場したんだなあ・・・という風に見えました。これならファースト世代にも受け入れられやすいかも知れませんね。

次回のパート2が楽しみです。今度は女性キャラもふんだんに出てくるみたいだし? 新鮮な気持ちで楽しめそうです。

http://www.z-gundam.net/