星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「星のファンタジー」第1巻

コミック41.「星のファンタジー」第1巻 水樹和佳子山田ミネコ花郁悠紀子波津彬子佐藤史生 幻冬舎バーズコミックス 評価★★★★★

「ケシの咲く惑星」「午前6時の円盤」「昼下がりの精霊」「夜の幻影」「花咲く星々のむれ」という豪華ラインナップ。少女マンガSF界の大御所たちによる名作を集めたアンソロジーで、どれもいい作品でした。

個人的に既読作品は「花咲く星々のむれ」だけで、他の作品は全部はじめて読みましたが、いやあ、昔の少女マンガはみんな本当に奥が深かった。というと、今の少女マンガがダメみたいで、読んでいないんだからうかつなことをいうと申し訳ないんだけど。星や宇宙にあこがれる少女たちの気持ちがSFという形できれいにまとまっているので、今の視点ですごく新鮮に見える。

今の少女マンガは、どうしても現実に縛られて、目の前の男の子とどうつきあうかというそればかり描いているような感じがあるので。女の子の夢はもっとファンタジックでいいんじゃないか? と、そんなことを考えました。

その一方で、星を目指してしまう女の子に、ここにおいでと現実に留まるように勧めるのが、男の子の役割だったのかもしれない。そういうバランスがとてもステキだなあ・・・と思いました。続巻も出ているみたいなので、探してみようと思います。よかったです。

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