コミック43.「星のファンタジー」第2巻 水樹和佳子、山田ミネコ、花郁悠紀子、波津彬子、佐藤史生、坂田靖子 幻冬舎バーズコミックス
かつての少女マンガの名作を集めた短編集で、非常に読み応えがあります。個人的に既読は、佐藤史生の「一角獣の森で」だけだったので、他の作品が読めたのがとても嬉しい。
「身近な人の死」というトラウマを抱えた少女たちの純粋な悩みや孤独を描いた物語が多くて、共感できました。こういう劣等感や疎外感をテーマにした物語には、惹かれます。しかも、SFというジャンルがそれに妙に似合っていて、テレパシー能力でいつか星に花を咲かせよう・・・というイメージなど、なんとなく童話的、ファンタジー的でとてもきれいです。
あと、女性だけが持つ力として、ミュータントである恋人の遺伝子を未来につなごう・・・という物語とか、いかにも少女マンガらしい女性向きのテーマで好き。
「風に哭く」「一角獣の森で」「猫又ロバ面星また星」「たとえば白い花の下で」「注文の多い喫茶店」「幻想銀河へ」の6編を収録。タイトルだけを見ていても、イメージがとてもきれい。こういうタイトルに惹かれる女性ファンの方々に、オススメです。
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344805518/seiseikai-22/ref=nosim" target="_blank" class="ausgangsoft">星のファンタジー 2 (2)</a>