星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「義経」第20話

第20話「鎌倉の人質」

物語のごく初期の頃から思っていたけど、大杉漣さんの演じる源行家のキャラクターが実にいいね。何が何でも源氏再興を! そのためには、自分は何でもする! と言わんばかりの強いエネルギーを感じます。善にも悪にもなりうるキャラクターの強さが面白いです。

気性の激しさでは誰にも負けていないはずの木曽義仲と巴ですら、その存在をもてあましてしまうというのが面白い。

彼を引き渡せと言われて、断ると、では代わりに息子を人質に差し出せ・・・と交渉する頼朝のやり方は興味深かった。こういうやりとりは、史実通りなんでしょうか。政治的駆け引きですね。

その息子がまたかわいい男の子で、気に入った。小さい男の子の武者姿って、すごく絵になる。妻になる女の子の方もかわいいし、この子たちを襲う悲劇というのがどういうものなのか、次回以降の展開が気になります。

それにしても、この人材にはこういう役を・・・と割り振る頼朝を見ていると、管理職は大変だなあ・・・と思いますわ。(^^);

とりあえず、義経は子どものお守り役を担当になったようで・・・。天狗の真似はちょっと反則の気もしたけど、ま、たまにはそういうアクションも見せないとね。

一方で平家方だけど、印象に残ったセリフは
「一門の中に、己は信用されていない、ないがしろにされている、と思うものがあれば不平不満が芽生えます」
というもの。まさに、それを言われた宗盛こそがそう思っているんじゃないの? というのが、はっきりとわかったので。自分はみんなに信用されていない・・・という被害妄想から来る劣等感。それを植え付けたのが、当の清盛だったというのは皮肉な話だよね。
それがわかるから、どうしても憎めない役になってます>宗盛。

続きも楽しみです。