第4話「旅立ち」
今回のメインの見所は、きっぱりお父さんでしょう。
子どもを助けようとするお父さんの必死さが見えて、痛ましい回でした。行方不明になった子どもを必死で捜す親の痛みがひしひしと感じられて、そういう部分を丁寧に描いたところに好感が持てます。
子どもの側はそんなことは気にもとめないんだけど、残された家族や友達がどんなに悲しむか・・・という部分をきちんと見せてきたところは、さすがに名作劇場という感じがします。特に、ゲルダの哀しみはひしひしと伝わりました。
夢で見た白い馬車・・・。ゲルダもそれを見たし、だからこそ、酔っぱらいの言うことを信じる気になった。他の人にはわからなくても、自分にはわかる。
旅に出る前にきちんと仕事をして、お金を貯めてから・・・という用意周到さには感心しました。ちゃんと準備をしてから行くのね。行き当たりばったりじゃないところが、最近のアニメのリアルさなのかも知れない。普通だったら、翌朝には行きそうな気がするんだけど、そういうことをやると最近は、あっという間につっこまれるからなあ。良くも悪くも・・・。(−−);
吟遊詩人はともかく、彼の連れている狼が、今にもしゃべり出しそうなのでちょっとドキドキしました。童話の世界である北の国に着いたとたん、人語でしゃべったりしないかな? そのぐらい、なんか存在感のある狼でしたね。彼の活躍にも期待したいところです。
本当にカイが生きているかどうかはわからない。だけど、旅に出ずにはいられなかった。ゲルダの旅は、カイを探し続ける一人旅で、そういう意味では「母をたずねて三千里」や「ペリーヌ物語」に近いんだなあ・・・と懐かしく思い出しました。
今後の展開が楽しみです。