星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「機動戦士Zガンダム」第2、3話

第2話「旅立ち」
第3話「カプセルの中」

カミーユは大人を信用していないから、誰にも頼ろうとしない」というような解説をどこかで読んだ気がしたんだけど、あいにくアニメのどの部分をさしてその記事が書かれていたかまでは覚えていなかった。どこで読んだ記事かもわからないんだけど・・・。

ただ、第2話を見て、なんとなく納得したのは、ラストの空気漏れのシーンかな? ガンダムのコクピットから空気が漏れている・・・という危機的状況で、「大丈夫か? 着いてこれるか?」と訊くクワトロ大尉に対して、その状況をまるで説明せずに、自分で空気漏れを何とか直して「大丈夫です」と強がりのように答えてしまうカミーユのやり方は、さすがニュータイプだ・・・とほめるよりは、なんとなく痛ましいものを感じる。

大人に言ったって、なんにもならない。むしろ弱みを見せたらダメだ・・・ぐらいに思っているのだろうか?

そういう子だからこそ、カプセルの中に母親が人質に取られていると知ったときに「誰か、何とかしてください!」などと叫んだりはせずに、自分で飛び出して行ってしまうんだね。大人は当てにならないから、自分で何とかしなきゃ! と思うんだろう。

・・・やっぱ、カミーユってかわいそうな子だなあ、と思う。両親の不和までここで語られちゃっているし、一体、今までどんな生活をしていたんだろうという気がする。あるいは、そういう子だからこそファも放っておけなくて、必要以上に面倒を見ていたのかも知れない。

だけど、彼の方は、女にかまってもらうなんて女々しいことは嫌なんだ。自分の名前が女っぽいことが嫌だった男の子は、誰よりも強く、男らしくありたいと思っていたのではないだろうか?

一方で、もう一人の主人公であるジェリドだけど、3話まで至っても全然いいところがない。ここまで彼のダメな部分ばかりを強調して描かれているのを見ると、作り手側の悪意すら感じる。なんで、ジェリドはダメ男でなきゃならなかったのか? というのは、今後の展開を見る上での課題になるかも知れない・・・。