小説・一般10.「暗黒館の殺人」上巻 綾辻行人 講談社ノベルズ
友人が、この作品のラストについて話をしてみたいというので、引っ張り出して読んでみたんだけど・・・。
・・・上巻を読み終わるまでに2ヶ月かかりました。下巻を読むのに、さらに2ヶ月かかりそうで心配です・・・。(−−);
冗談抜きで、ものすごく読みづらいです。この読みづらさはどこから来るんだろうと思ったんだけど、たぶん、館の設定が難しすぎるんだと思う。
読んでいる人間としては、ホールの裏が広間になっていようがいまいが、どこの角を曲がればトイレになるんだとか階段になるんだとか誰それの部屋になるんだとか、そんなことにはあんまり興味がないんだけど、なまじっかややこしい屋敷を設定した上に、作者が丁寧にもいちいち全部詳しく説明しているので、大変なのだ。
トイレに立っただけの主人公が、そこの角を曲がって階段を下りてその突き当たりがトイレだったとか、戻ろうとして道を間違えて別の部屋に行き当たってしまってその部屋は前の部屋の下の部屋だったとか、そのドアが2つあったとか1つしかなかったとか、そんなことまでいちいち全部書いてあるので、書く方も大変だったと思うけど、読む方も非常にしんどい。(><);
トイレに行って、帰るときに道を間違えただけならそれだけですめばいいのに・・・。
ややこしい屋敷を造ってしまったが故に、作者が設定負けして自滅したという感じです。それを思えば、十角館は本当に構造がシンプルでよかったなあ・・・と懐かしく思い出しました。
これから下巻を読みますけど、せめて1ヶ月以内には読み終わりたいものです・・・。
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