第5話「父と子と・・・」
・・・こりゃ、どう見ても親が悪いよ。最低の父親像というのが、どういうものなのか、と言うのを語ってくれます。
悪い大人の成長例ですね。
過去:カミーユ・ビダン→現在:ジェリド・メサ→将来:フランクリン・ビダン
・・・と、考えたら、人類の未来に希望が持てなくなってきた。(−−);
ラストのカミーユのセリフがよかったので、全部抜き出そうかと思ったんだけど、今は時間がないので次に行きます。
実際問題として、最低の両親を持ってしまって嘆いているカミーユの気持ちがよくわかるだけに、30代の人間としてはものすごく辛いところ。自分の今の立場だと、カミーユの両親の立場から「親として自分はどうあるべきか?」と突きつけられなければならないはずなんだけど、現時点で自分はまだ親じゃなくて、子育てなんてしたこともないので原稿を書くのにものすごく辛い。
赤ん坊を一人、一人前の人間に育て上げる親の苦労がどういうものなのか、自分はまだやったことがないので、それを現在進行形できちんとやっている人たちに対して、子どもがこんなに嘆いているんだからそれを考えてあげるべきだ・・・みたいな文章を私がえらそうに書くわけにはいかないんじゃないか・・・という想いがある。
ものすごく位置的に中途半端なので、フランクリン大尉とその奥さんを酷い親だと単純に罵ることが難しいんですね。
やっぱり、位置的にはクワトロ大尉やレコアさんやエマさんの立場から、どうやってカミーユを慰めたらいいのか、考えることしかできないのかな。
少なくともクワトロ大尉は、カミーユの中にかつての自分を見たのだろうから・・・。
「君の気持ちはよくわかる。その上で、次の世代のために世直しが必要なのじゃないか?」
一歩間違えると、カミーユの両親になってしまいそうな大人の位置から、「もっと立派な親が欲しかった。いけませんか? 子どもがそんな風に思っちゃ!」というカミーユの声に耳を傾けなければならないんだろう。
まあ、かつての「Zガンダム」のファンだって、まだ独身の人が多いんだろうから、そこまで気にせずに書くしかないか。この際、心に棚を作って・・・。