第11話「大気圏突入」
ティターンズと連邦軍の見分け方だけど、意外と単純だった。ティターンズは制服が全然違うのね。シロッコと連邦の士官が会話しているのを見て、やっと気づいた。
シロッコのオレ様ぶりはある意味ジェリドとそっくりだから、ティターンズというのは基本的にそういう特権階級の集まり的集団なんだとわかる。連邦の士官をものともしない。
「落ちろ、蚊トンボ!」のセリフは、まさにその思想を象徴しているような感じですね。我々から見れば、お前たちなど虫けら同然だという感じ。
とりあえず、テンプテーションを追ったのは、メッサーラのテストに過ぎなかった・・・という話が出てくる。今回の作戦もとことんまでえらそうに仕切っています。
カクリコンだけど、今回で地球に女がいると明らかにしているけど、要するに自分にも愛する女がいるからこそ、愛する彼女(ライラ)を失ったジェリドに多少なりと同情する気持ちもあったのかも知れない。彼だって、ライラ大尉を知っていたわけだし、ジェリドの敵討ちに協力してやろうと思ったのかも? そういう部分は、なかなか気持ちのいい、いい男だと思う。カミーユにやられてしまうのがつくづく惜しい。
積極的に艦内の仕事を手伝うファはなかなかいい子だと思う。基本的に面倒見がよくて、親切なんだろう。本来なら、カミーユの立場は「あなたのせいでお父さんとお母さんが捕まってしまったのよ! お父さんとお母さんを返してよ!」とばかりに責められても仕方がないと思うんだけど、ファはそんなことをしないし、どちらかと言えば、両親を失ったカミーユのことを気遣っている。
こんないい彼女に冷たくするなんて・・・とも思うが、そもそも彼はファにそんな風にかまわれるのが大嫌いだった・・・というのもあるだろう。幼馴染みとしての甘えもあるとしても、面倒見がよすぎるあまりになんでも「言う通りにして」「こうしなきゃダメでしょ」などと仕切りたがる女は煙たくて嫌だった・・・ということなんだろうね。
カミーユの部屋は、彼の心を表していると思う。つまり、彼が心を許した相手しか入ることを許されないのだ。ファは入り口で追い返されてしまった形だが、それこそ、彼らがお互いにまだ子ども故に仕方がないというところだろう。
エマさんについても書きたかったんだけど、いっぱいになっちゃったな。彼女はティターンズと聞くと過剰反応してしまうと言うことを、とりあえずメモしておく。