小説・一般11.「おまえうまそうだな」 宮西達也 ポプラ社
ティラノサウルスと、アンキロサウルスの赤ちゃんの物語。
生まれたばかりの赤ちゃんがひとりぼっちで泣いていたので、これはチャンスとばかりに「お前、うまそうだな」と言って近づいたのに、逆に懐かれてしまったティラノサウルスの困惑ぶりをコメディで描きます。
簡単に言えば、８９３のお兄さんが子どもに好かれてしまった物語・・・という感じですか。
お話自体は非常に古典的で、シンプルなんだけど、宮西さんの独特の絵がいい味を出していて、物語に哀愁を誘います。
ラストシーンも、すごく切ない。二人の交流が微笑ましかっただけに、泣ける展開になっています。
「ぼく、おとうさんみたいになりたいな」
このセリフで泣けるのは、子どもよりもむしろ大人の方かもしれません。
【おまけ】
別の日記で前にも紹介したんだけど、この作家のお薦めは「ウルトラマン」の絵本シリーズです。特に「おしえてウルトラマン」は必読です。
ウルトラマンがおしえてくれる人生観・・・。すごく参考になりました。面白いですよ。オススメです。
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