第16話「白い闇を抜けて」
滑走路にドラム缶で火をたいて目印にしたり、伝書鳩を飛ばしたりの古典的な手段が面白かった。
落下しながらのリックディアスとガンダムMk2対アッシマーの戦いは見応えがあった。ガンダムやリックディアスは空を飛べないという設定が、リアルガンダムのリアルという象徴なのかも知れない。ドダイがないと飛べないという不自由さがあるわけで・・・。
リックディアスとガンダムMk2は、戦いの中で重力に引かれて下に落ちるけど、同時進行で、カツとクワトロ大尉はシャトルに乗って宇宙に上がる。その対比を見せているところが面白いなあ・・・と思いました。
アムロやクワトロ大尉がカツやカミーユに気を遣っているのがよくわかる。少年たちはかつての自分だから、何かと面倒を見たくなるんだろう。「父親代わりの経験というのも悪くない」「よい経験でありますことを」「ありがとう」という会話もあるし、彼らはもう「父親代わり」という役回りなんだよなあ。
世代交代の物語・・・という話も聞いたが、そうやって、ファースト世代からZ世代へ、想いを受け継いでいく話だったわけで、それがどうして途中から崩壊して、大人たちが子どもたちを守り損なったのか、もう一度、見届けたいと思った。過去に2回見たけど、すっかり忘れちゃったしね。