小説・一般24．「キノの旅−ｔｈｅ Ｂｅａｕｔｉｆｕｌ Ｗｏｒｌｄ−」第９巻 時雨沢恵一
あいかわらず面白いけど、難を言うなら、シズさまと師匠はちょっと出しゃばりすぎだな。私はキノとエルメスの旅が好きなので、他のキャラはたまにちょっと出てくる程度でいいと思うよ。割合としては、キノが８ぐらいで、シズさままたは師匠の話が２ぐらいでちょこっと入っている程度でちょうどいい。他のキャラが出しゃばると、別の作品を読んでいるような気がする。
内容としては、いつもの「キノ」らしい皮肉を盛り込んだ感じで、所詮は他人の自殺願望なんて、無責任な他人にとっては笑いのネタでしかないというオチの話がきつかったですわ。
風刺が効いていて、面白いと思ったのは、最初の口絵の「なってない人たち」と「城壁の話」かな？
あと、カバー裏の後書きも面白かったです。ムキになっているキノがかわいかった。次巻も楽しみです。
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