星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「フタコイ オルタナティブ」第10話

第10話「クマのように舞い、イカのように刺す」

「俺が守る? どうやって守る?」「貯金は? 保険は? 年金は?」

・・・・・ものすごく、厳しい。。。(><)。。

恋太郎は、一生懸命やっていると思うよ。頼るべき両親もいない身の上で、自分なりに必死に親父のようになりたいと、探偵稼業を継いで、できる範囲で双子の保護者の役を必死でやってきた。

なのに、自分にはとうてい及ばないような、身分も地位も財産ももっているような立派な大人の男が現れて、「所詮、お前のやっていることは探偵ごっこに過ぎない。それで、彼女を守れるのか?」と厳しく突きつけられてしまう。

現実は厳しい・・・。沙羅を失った上に、せめて双樹だけでも守りたいとした気持ちをわざわざ打ち砕くのか・・・。(><);

作劇的に上手いなあ・・・と思ったのは、恋太郎にそうやって金を渡しに来るのは、公彦さんじゃなくて代理人なんですね。公彦さんは、悪役にならないようにそっと後に隠れている。彼らは現実の厳しさを教えているだけで、決して敵ではないんだってこと。

ヘタレているクマの着ぐるみが、あんまり哀れで、気の毒で、気分はもう杉作のおばちゃんですよ。「あんた、ちょっとこのコロッケでも食いな! 遠慮しなくていいから」と、差し出してあげたい。それなのに、コロッケの一つも満足に作れない自分がとても歯がゆいです。

いや、マジで、私は杉作のおばちゃんになりたかった。若い男の子が、必死になっているにもかかわらず、現実に負けて、自らの無力にうちひしがれているというのなら、せめて彼にコロッケを与えるおばちゃんになりたい。ううう〜。あの商店街の人たちは、みんないい人たちで、感動です。

にもかかわらず、商店街はもはや崩壊の方向に向かっている。守りたいのに、守れない世界。無力な自分・・・。

そういう部分を丁寧に描いて見せてくれました。恋太郎がダメ男なんて、ウソだと思うよ。彼と同じ立場にもしおかれたとしたら、誰だって、あんな風になるよ。女の子の一人、二人、どうして守ってあげられないんだって、辛そうな姿が切なかったです。

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