星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「雪の女王」第22話

第22話「サーカスの奇蹟」

思いの外、いい話でした。「この世はひとつながりの奇蹟」という言葉を聞いて、「出崎監督も心変わりしてやっと「Kanon」とか「AIR」をプレイしてみたんだろうか?」と一瞬思ったけど、この発想はむしろ脚本家の趣味なのかもしれません。「人と人の関係こそが奇蹟」というやつですね。(^^);

お話自体はすごく単純で、自分の夢を捨てきれずに一度は妻と子を見捨てた男性が、とうとう挫折して家族の元へ帰ってくる話。家族の方に理解があったので、夫婦の愛で立ち直ることができました・・・という、全国お父さんの夢です。(^^);

でも、そうあって欲しいという願いが痛いほど胸を打ちますから、ファミリー向けとしてはこれで成功なんじゃないでしょうか? たぶん、監督の密かな願いがフィルムからにじみ出ているんじゃないのかな。

今時は、お父さんが事業に失敗して、借金を抱えて帰ってくるなんて話は、マジでシャレになりませんから、こんな時代こそ支える家族の絆が大切なのかも知れません。

奥さんに理解があって本当によかったけど、奥さんを説得できたのはラギさんと息子の交流があってこそという話。そういう部分がちゃんと伝わっていればいいな・・・と思いました。