星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「.hack//Liminality」第1話

第1話「in case of MINASE,Mai」

.hack//SIGN」の方は、ゲーム内を舞台にそれぞれの役割を演じているキャラクター達の物語で進めていって、「外の世界」にはほとんど触れなかったわけだけど、こちらのOVAの方は、あくまで「外の世界」をメインに置いていて、ゲームの内部で何が起こっているのか? は、謎のまま突き進んでいきますね。

「そのゲームをやると、意識不明になる・・・」という怪しげなゲームソフトの存在は、なんか小説(映画)「リング」を連想させられます。この場合は、別に少年の昏睡状態とゲームの因果関係を知っているものは、主人公の少女とゲームソフト会社の男だけ・・・という形で、別に怪しいソフトが都市伝説になっているわけでもありませんが・・・。

一度は昏睡状態に陥りながら、一人だけ眠りから覚めたその少女の元を男が尋ねていって、「君は、ゲームの中で何が起こっているのか、知りたくはないかい?」と事件の解明に協力を依頼するというストーリー。

.hack//SIGN」はアニメやゲームを意識した展開だったけど、「.hack//Liminality」の方は、どこかドラマ仕立てで、少女の生活空間を軸に淡々と進んでいく感じがしました。

少女とクラスメイトの会話から、彼女を取り巻く人間関係がいろいろ見え隠れするのは面白かったです。まだまだ語られていない後側の設定がいろいろありそうで、今後の展開が非常に楽しみ。

個人的に引っかかったのは、少女と彼女の母親が争うシーンかな?
ソリストになるつもりがないのなら、バイオリンなんて必要ないでしょ」という・・・。

目覚めには、音楽が必要だった・・・という設定みたいだし、真下監督も音響にはこだわる人だから、眠ったままの少年を起こすのにどんなドラマが展開されるのか、続きを待ちたいと思います。楽しみです。