星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「新竹取物語 1000年女王」第17,18話

第17話「弥生が天文台を去る日」
第18話「破局の前ぶれ地震

聖女王ラーレラ登場。ここにいたって、だんだん見えてきたのは、弥生さんの立場って、意に添わない仕事なのに、「仕事だからやれ」と命令されて、仕方がなく続けているOLの立場だったのね。上司(ラーレラ)は厳しいし、生意気な部下(夜森)は言うことを聞かないし、納期(1999年9月9日零時9分9秒)は絶対だし、八方ふさがりで参っちゃっている感じ。

・・・ああ、つらそうな彼女を見ているのが痛いよ。本当に会社ってのは、嫌なもんだなあ・・・と思ってしまう。(><);

そんな中、「僕は弥生さんを信じてるよ」と素直に言ってくる始くんはめちゃかわいい。でも、彼女の立場は、そんな彼をだまくらかしてでも、設計図を奪ってこい! それがあなたの使命なのよ・・・と厳しい上司に命令されているのね。なまじ、責任感の強い女性だから、仕事はちゃんとやらなくちゃ! と必死になっていて、辞めることもできないし、でも、優しい人たちを傷つけるのも嫌だから、彼らのそばを去ろうと決心しているところ・・・という感じかな? 仕事の方が大事だから・・・。

そこへやってくる1000年盗賊は、彼女の迷いを知っている上で、「あなたの命令されている仕事の方がよほど間違っているのよ。そんな仕事辞めちゃいなさいよ」と茶々を入れてくる友達と言うところか。

そう思ってみれば、SFの形を取りながら、意外とこの話のテーマは単純だったんだなあ・・・と思う。この作品に共感する人が多かったというのも、弥生さんの迷いに共鳴する人が多かったと言うことなんじゃないかという気がちょっとします・・・。

概ね、間違えていないと思うんだけど・・・?