星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「菜の花の沖」第2巻 司馬遼太郎

小説・一般29.「菜の花の沖」第2巻 司馬遼太郎 文春文庫

のんびりペースで地道に読んでいるけど、すごく面白いです。

江戸時代でも江戸時代なりに情報を集める大切さを知り、船乗りを集めてサービスして、各地の様子を探ろうとしている。そういう当主がいる家が繁盛していくんですね。

ものの流通に船が果たした役割の大きさや、いろんな商品が各地で受け渡され、いろんなものに加工されて姿を変えていく。そういうことの面白さを丁寧に描いてくれて、なんか感動的でした。

江戸幕府による厳しい規制の中でも人々はいろいろ工夫しながら、商売を行い、経済を発展させていくんだなあ・・・という部分が面白かったです。

主人公が少しずつ自分のやるべきことを全力でやって、ボロ船でも船を手に入れ、それを元手にやがて大船を手に入れるための資金を集め始めている。夢は蝦夷地へ行くこと。そういう夢に向かって進む若者の物語としても好感が持てます。これからどんな風に夢を叶えていくのか、続きも楽しみです。

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