星の原休憩所

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「聖戦記エルナサーガ2」第4巻 堤抄子

コミック109.「聖戦記エルナサーガ2」第4巻 堤抄子 スクウェアエニックスGファンタジーコミックス 

飛び飛びに読んでいたときに、気づかなかったのはリョートの哀しみの深さかな。1巻ずつ読むと、スヴァンって誰だっけ? 殺されたっけ? どうやって死んだんだったっけ? という部分の記憶がなんだかバラバラで、何故にリョートがそんなに落ち込んでいるのかわからなかった。

誰も気づいていないけど、本人だけは、自分のミスがスヴァンを死なせたことを知っている。それはやっぱり辛いでしょう。だから、彼はエルナを諦めることにしたのか。今まで通りに守るけど、それ以上は近寄らない・・・みたいな? その想いがちょっと哀れみを誘います。

あとベリエルだけど、このキャラもうっかりすると、どこから登場したのかわからなくなっちゃって困っていたんだけど、正統修道会の方は、ソーロッドと直接コンタクトしているわけですね。彼はソーロッドの存在を知っているんだ。だから、ヴァルに対して鎧を送ることに納得しているんだ。

まあ、基本的な部分かも知れないけど、わかっていなかったので、おさらい。実際、コミックスの方にもヴァルとベリエルがどこで最初に出会ったのか説明されている部分はないしねえ。エルナ視点で語られているせいで、彼女を助ける物語にいきなり話が飛んでいるからわかりにくいのは間違いない。

自分に出来ることを一つずつやっていくしかない。誰もなんの責任も負わない。リスクを負おうとしない。そういうキャラが多い中で、主人公達だけが逃げずに人々のために戦おうとしている。そう言う部分がかっこいいなあ、と思いました。堤作品はいつもそんな感じだけどね。

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