星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「ファンタジックチルドレン」第5、6話

第5話「コックリ島」
第6話「コックリ島(2)」

通しで見ると、本当にこの作品はきれいに時間軸がつながっているんだなあ、とわかった。第5話は、行方不明になったチットを探しにトーマとヘルガが走り出すところで続くになったけど、第6話は本当にそのまま続きから始まったよ。たしか、第4話と5話もそうやってつながっていたような気がする。なるほど・・・。

コックリ島に到着して「俺の島なんだ」と嬉しそうに語るトーマ。自慢の品を見せびらかしてはしゃいでいるけど、彼も寂しい子どもだったんだなあ、としみじみと思った。今までそんな風に自慢できる相手がまったくいなかったんだろうな、と言うことに気づく。

それなのに、ヘルガは自分にまったく関心を寄せてくれない。友達になりたいと思って一生懸命なのにまったく無視されている。そんなヘルガにチットはべったりで、自分よりもヘルガの方がいいらしい。それが悔しくて、腹立たしくて、ヘルガを怒鳴りつけたトーマの気持ちがよくわかった。つくづく、かわいそうな奴だよ、トーマ・・・。

一方で、蜂を恐れずにチットを助けたヘルガに対し、多少なり畏敬の念を抱いたのだろうか? 彼女に惹かれずにはいられないトーマ。気になって気になって仕方がないんだねえ・・・。関心を惹こうと一生懸命な姿は、ちょっと健気でした。

島に侵入してきたタルラントとの戦いは、自分の家(島)と妻子(ヘルガとチット)を守ろうとするお父さんの気分だったのかも知れません。拳法でタルラントを圧倒したトーマの戦いはかっこよかった。ロボットの登場も「おお〜」という感じで魅せられたしね。

ゲド機関の発祥が、第1話冒頭の男に端を発することが明らかになって、ベフォールの子ども達を恐れながら、調べ続けた機関だと言うことがだんだんわかってきた。いろんな謎が少しずつ描かれていって、ますます続きも楽しみです。