星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「バッテリー」第4巻 あさのあつこ

小説・一般7.「バッテリー」第4巻 あさのあつこ 角川文庫

巧と豪のバッテリーに危機が・・・という感じで進んでいきましたが、正直、悩みすぎている豪ちゃんはちょっとしつこいかな? と思いました。キャッチャーが、ピッチャーの球を受け取れなくて悩む・・・という気持ちにはちょっとついていけない。しかも、決定的な場面で受け損なったわけでもないみたいだし・・・?

その辺がよくわからなかったので、最初のうちこそ、今回ははずしたか? と思っていたんだけど、まあ、豪と巧の気持ちにうまくついていけなかった分だけ、ライバル校である横手のメンバーが魅力的に描かれていたような気がするので、それはそれでまあ、いいかな? と思いました。

特に瑞垣くんがいい感じ。野球特待生の幼馴染みと共にずっと一緒にやってきたという彼が、初めて、その天才幼馴染みと対等にはりあえるほどの存在(巧)に出会った・・・という話。こちらの展開の方が、美味しかったような気がします。この手のコンプレックステーマは大好きなので・・・。

ちゃらちゃらと、いつもふざけているような発言ばかりしている彼が、さりげに痛いところをつかれて、愕然としている様子がステキ♪

まあ、4巻目まで来ると新キャラをいろいろ入れて、世界観を広げないとやっていけないわけで、巧の物語としての意味はだんだん薄れてきたような気がするけど、その分、新キャラが頑張ってくれたので、それでとりあえず、よしという感じ。

でも、まあ、私の感覚で一番面白かったと思うのは、この作品の場合、やっぱ1巻目だと思うんだけどな。巧というキャラは、それだけ扱うのが難しいのか・・・とちらっと思いました。

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