星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「功名が辻」第20話

第20話「迷うが人」

信長は、気まぐれで無茶な命令ばかりして、部下を振り回すタイプのワンマン社長そのままですね。結構、多いんだよなあ。こういうはた迷惑なわがまま親父・・・。なまじ、権力だけは持っているから、逆らえないし、すげーたちが悪いんですが・・・。

気に入らないからといっては、その息子を殺せ! と言いだしたとき、命令には逆らえない部下の方がいろいろ知恵を絞って、少年を守るためにあんな無茶な猿芝居までしないといけないとは、その背中に悲哀がにじみ出てます。サラリーマン人生も楽じゃありません>一豊様。

ただ、そんなわがまま社長の信長が、まさかその子どもが生きていると知って、涙を見せるとは思わなかった。その辺は、なかなか印象的なシーンでしたね。きまじめな一豊様が、「彼は生きています!」と信長に直接訴えたときは、思わず、大丈夫か? と心配になったし、どうなることかと思いましたが・・・。

意外と、そういうわがまま社長も、今の切れやすい子どもと同じで、自分の怒りや苛立ちを我慢できずに瞬間的に周りに当たり散らしちゃうだけで、本音の部分では、そんな自分が嫌なのかも知れないなあ・・・と思いました。

周囲に当たり散らしちゃうから、どんどんみんなに嫌われていくんだけれど、それがストレスになるから、ますます当たり散らしちゃうと言う悪循環を繰り返す。そう考えれば、ある意味、気の毒な人たちだと思います。まあ、はた迷惑には違いないんですが・・・。