小説・一般9.「イズミ幻戦記(完全版)」第1巻 若木未生 徳間ノベルズ
「真・イズミ幻戦記」も出たことだし、昔の文庫本を再読したいなあ・・・と思っていた矢先に出た新書版だから、迷った末に購入しました。単行本初収録短編もあることだし、今更イズミ?? と思いつつも、仕方がない。私はそれだけ「イズミ幻戦記」が好きなんだよ〜。若木未生には、ほかの作品はもう書かなくていいから、「イズミ」だけは完結させて欲しいと切に願ってますわ。本当は「オーラバ」の続きも書いて欲しいけどね。
と言うわけで、およそ15年ぶりに読み直した。いやあ、それでも面白かったです。とりあえず、拓己の無事な姿を確認できただけで、ちょっと嬉しかった。キャラクターがたっていて、魅力的だし、設定こそちょっと古典的だけど、ちゃんとお話としてきれいにまとまっている。
今、読み直すと、有機融合のシーンなんか、かなり怪しいから、男性には勧められないなあ・・・という思いは残りますが・・・。BLぎりぎりのラインを守っているみたいで、そのぎりぎり感がちょうど私のツボかもしれないです。拓己と省吾の関係が実にいい。お互いがお互いに、相手の存在なしではいられないみたいで・・・。
拓己が最後に省吾に呼びかける一言。「ずーっと一緒にいようなあ」このセリフが残すラストの余韻がよかったです。
3月はこの調子で、「イズミ」祭り行きます〜。完全版3巻を読んだ勢いで、「真・イズミ」の方に手を出せたらいいなあ・・・と考え中。