第11話「信虎追放」
信虎を追放するに当たっては、多少なりと流血の惨事になるのかと思っていたのに、そうでもなかったので、ちょっとびっくりした。史実でも、こんな風に淡々と追い出すことに成功したのだろうか? でも、信虎が生きて、甲斐の国を離れたことに違いはないんだよね。
晴信の弟が、心境を語るシーンは、なかなか感動的でした。兄を差し置いて、自分が父親に持ち上げられているのは、辛かったという話。その気持ちがよくわかる。自分はその器ではないのだと・・・。
信虎を国境で追い払うシーンは、芝居の舞台が展開されているような感じに見えた。役者さんの動きとセリフが、それっぽい。追い払うというのは、どう感じでやるのかと思っていたけど、自分の部下がみんな向こう側に行ってしまって、お父さんが一人、取り残されているのは、さすがにちょっと気の毒だったな。
最後の見せ場だけ、勘助がとった形です。一騎打ちになるところが、かっこよかったが、とうとう勘助は、信虎を殺さなかった。そのシーンで、みつとの思い出が、回想で流れるところが感動的でした。
見ごたえがあって、よかったです。