星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「精霊の守り人」第14話

第14話「結び目」

もはや、どこからつっこんでいいのか、よくわからない・・・。(−−);

たぶん、トロガイ師のアクションシーンをやりたかったんだろうなあ、というのはよくわかった。実際、アクションシーンだけは、よくできていたと思います。

水の民に対抗する勢力として火の民がいるというのは、今後の「守り人」シリーズに出てくるんでしょうか? そういう敵に追われる婆ちゃん・・・と言うシーンを作りたかったんだと思います。

その一方で、一番重要な「建国正史」の話が、最初の3分ぐらいでぼそぼそっと語られた勢いで、あっさり終わってしまいました。

それで、いきなり「建国正史が嘘だったとは・・・」と言って、納得しているシュガは、いつその情報を知ったのでしょうか? トロガイ師でさえ、結び目に行って、初めてそれを知ったという設定になっているのに・・・。(原作では、最初から知ってます)

「建国正史」があるから、チャグムが追われる身になっているという設定をごまかした結果、物語に歪みが出ているように見えます。

もともと原作では、シュガは、最初に、「チャグムに水妖が取り憑いたのではないか?」という疑念を聖導師に訴えたときに、あっさりと聖導師様からその話を聞いてます。「お前に真実を告げよう。建国正史が嘘だという話だ」という感じで、「それを知ったからには、もう元の場所には戻れないぞ」と脅しまでかけられて、密命として、真実を記した書物を読み解く任を命じられるんですよね。それは国の根幹を揺るがすほどの重要な秘密なんだと、念を押されるんです。

あの地下の書庫は、その秘密を隠しているとても重要な場所なので、なんかよくわからない人間が、「私たちもチャグム王子を救いたいので、手伝います」とか言って、シュガを案内していい場所じゃないんですよね。なんで、お前らがその場所を知っているんだよ〜と、つっこみたい。

そもそもの最初から、シュガと聖導師が、国の根幹にまつわる重要な話をしているにもかかわらず、顔に布をかけただけの変な人を横に置いておき、完全に人払いをしなかった辺りで、なんだか変だともっとつっこんでおくべきだった。こんなところで、その設定が子供だましとして使われるなんて、なんかものすごくショックだ・・・。