映画6.ファン・カルロス・フレナディージョ監督「２８週後・・・」（イギリス・０７）
前作である「２８日後・・・」は未見。基本的にゾンビ映画は夫の趣味で、一緒についていった形です。
この間の「アイ・アム・レジェンド」が全然ダメだったことと比較してもしかたがないんだけれど、はるかにこの映画の方がゾンビ映画らしく、よくできていて、面白かったと思った。画面全体に緊張感があるところがよい。この場合、襲ってくるのはゾンビというよりも、むしろ、人間の軍隊の方だし、なんにせよ、怖いのはゾンビよりも人間・・・というテーマはよく出ているのかもしれない。
個人的にちょっと残念だったのは、冒頭に妻を見捨てて逃げたお父さんの話が出てくるんだけれど、この人の扱いがなんだかなあ、という感じはした。ネタバレになると悪いので、あんまり書けないんだけれど・・・。
なんかこう、妻を見捨てて逃げたんだから、その代わりに子供たちだけは守って欲しいと思うじゃないですか。私が奥さんの立場ならそう思うよ。そういう話になるのかと思いきや、まったく逆の方向に話が進んだので、そうなると、悪いのはすべてこの夫婦？ この家族なの？？ と思って、なんだかちょっと引っかかるものがあった。
まあ、これでお父さんが子供たちを守って戦う話だと、いかにもなアメリカ映画になっちゃいそうな気がするんだけれど、それでも、この場合の気分的にはそういう話を見たかったような気もする。冒頭で奥さんも友達も見捨てて逃げた父親は、たぶん、辛かったろうなあ、と思って、ちょっと同情したので。
でも、たぶん、この映画で描きたいのは、そういう甘い路線じゃなくて、正反対のことなんだろう。つまりは・・・例外は決して、許されない。そういう話。
http://movies.foxjapan.com/28weekslater/
