星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「小説どろろ」第1巻百鬼丸誕生 鳥海尽三

小説・一般5.「小説どろろ」第1巻百鬼丸誕生 鳥海尽三 学研M文庫

新刊で出たときに、初版で買っておいたのだけれど、長いこと、本棚の中で積まれてました。鳥海氏が亡くなったと聞いたので、思い出して、読んでみることにしました。ちょうど手塚先生の命日も近いことだし、一緒に追悼する形で・・・。

ただし、読んでみた限り、少なくとも第1巻目は非常に読みづらかった。百鬼丸誕生・・・とサブタイトルがついているのはいいけれど、丸々1巻を費やして、百鬼丸の育ての親、寿海の物語をやっている。彼がどうしてどうやって医者になったか。百鬼丸の手足や目鼻をくっつけるという大手術を、どうして出来るようになったのか・・・という説明が延々と書かれているのだ。

中国やインドで修行したことまで書いてあって、ものすごく壮大なストーリーになっている。

ほとんど主役は、寿海でした・・・。何もここまで丁寧に設定を作らなくても・・・と思ったんだけれど、そういう細かいところにこだわる人だったのかなあ、と思いました。

1巻目ラストでようやく百鬼丸も旅に出たみたいだし、今、読んでいる2巻目からはなんとか妖怪退治の物語になったみたいです。ただし、百鬼丸の後を追って、寿海も旅に出た・・・という設定になっているみたいだから、後々、また寿海が出てくるのは必至でしょう。よほど好きなんだなあ、と思いました。

ただいま、順調に2巻目を読書中です・・・。