第1話「運命のイタズラ」
原作は未読だが、原作者の多田かおるは知っている。中学の時、「別冊マーガレット」を買っていて、彼女の作品もよく読んだものです。「金太クンにご用心」とか「愛してナイト」とか・・・。面白かった。
「イタズラなKiss」もタイトルだけは聞いたことがあって、内容こそ知らなかったけれど、それが多田先生の遺作になったんだという話は知っていて、今回のアニメ化もこっそり気にしていたのだ。
監督がヤマサキオサムだと聞いていたから心配していたけれど、見てみたら、普通に少女マンガしていて、ごくごく王道のラブコメ展開。ヤマサキ監督はこういう普通の作品の方が向いているんじゃないかと思った。
主人公の女の子がかわいかったし、彼女を取り巻く同級生たちもいい感じ。ヒロインがあこがれる相手役の男の子が、とんでもない性格で、彼女の恋は前途多難。しかも、その彼と、同居することになっちゃった! という落ちが、あまりに少女漫画としてオーソドックスな流れで、ここまで徹底していると、返って素晴らしいなあ、という気分になった。
性格の悪い彼と、のっけから彼女をバカにした彼の弟。兄弟二人して、これからヒロインをどんどんいじめていくんだろうなあ、と言う展開が予想できるから、すごく楽しみ。どこまで少女漫画の王道を徹底できるのか、これからの展開を待ちたいと思います。次回も楽しみです。
こんな夜中の2時3時にやる番組じゃないよなあ、と思って、もったいなかったね。深夜でもせめて12時台に放送すれば、ノイタミナ級の視聴率が稼げたんじゃないかという気がして、残念です。