星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「風の谷のナウシカ」第7巻 宮崎駿

コミック15.「風の谷のナウシカ」第7巻 宮崎駿 徳間書店アニメージュコミックスワイド判

面白かったです。最初に、「腐海の謎を知りたい」「世界の秘密を知りたい」と言って、旅に出て、最後にきちんと辿り着き、それを解き明かすまで、登場人物たちの行動が、ほぼ一貫しているのがいいなあ、と思いました。

みんなが目指すところに向かって進んでいるのがよくわかった。

最初にナウシカが出発して、後を追うようにユパさまが行き、更にその後をミト爺たちが追う。彼らの道程には時間差があったんだけれど、それぞれを追っていくと、少しずつ合流していって、出会いがあり、別れがあって、だんだん核心に迫ってくる流れがきちんとしていて、気持ちよかったです。

基本、敵とされていた土鬼の神聖皇国や、トルメキアの王族の物語にも、きちんと決着がついていくし、張り巡らされた伏線がどんどんまとまっていくのがいい。よっぽど、最初からきちんと構想を練って、物語を進めていたんだろうなあ、と思いました。

やっぱり、この作品は、ちまちまと読むよりも一気にまとめて読む方が、より効果的かもしれません。久しぶりにいい作品を読んだなあ、と思いました。よかったです。