星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「ラーゼフォン 時間調律師」 神林長平

小説・一般19.「ラーゼフォン 時間調律師」 神林長平 徳間デュアル文庫

ラーゼフォン」は劇場版と、テレビ版を第1話のみ見ました。それで、劇場版を見たのをきっかけに、長いこと、積んでおいた小説版を読もうという気になったんですよね。確か、発売日に本屋で初版本を買ったのに、日付を見たら、2002年と書いてあるわ。(6年も本棚で寝かせてましたか・・・)

不評の方ばかりを聞いていたので、期待せずに読んでみたら、それなりに面白かったです。大体、神林なんて、いつもこんなもんじゃないの〜?

エジプト神話と並行世界ネタを組み合わせて、わかったようなわからんような会話を延々と繰り返す話でした。とりあえず、行った先々で出てくる登場人物が、状況をいろいろ解説してくれるのは親切だなあ、と思いました。(ちょっと皮肉)

豆知識としては、デウス・エクス・マキナというのが演劇用語だとは初めて知ったのが、収穫でした。私はまたSF用語なのかと思ってましたが・・・。実は意味もよくわかっていなかったので、物語の中で解説してくれたのは助かりました。

でも、「ラーゼフォンは、デウス・エクス・マキナなんだよ」と自作の中で語っちゃっているのは、ちょっと自虐的に過ぎないのかな〜と、ちょっと思ったんですけどね。

アニメ版とはまったく別物のSF小説として読むなら、それなりに面白かったと思いますよ。