星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「赤毛のアン」第25話

第25話「ダイアナへの手紙」

ダイアナがアンのお見舞いに来なくなった。聞いたところによると、シャーロットタウンで病気になったという。それでアンがダイアナへの手紙をしたためるという話だけれど、手紙をネタにして、結局のところは、総集編という感じだったな。

「ダイアナ、覚えてる? こんなことがあったわよね」という感じでつづられる過去の回想シーン。あまりに回想ばかりしつこいので、こんな話は原作に本当にあるんだろうか? とちょっと気になったので、確認してみた。

結論から言えば、なかったですね。アンが足を怪我して、家で寝たきりになるエピソードは存在するけれど、そこにステイシー先生が訪ねてきたり、ダイアナが来なくなったりするエピソードは、挟まれていなかったです。

その部分を読み直して、なるほど〜。この物語の行間から、こういうエピソードがあったんだろうと推測して、シナリオを起こしているわけか〜というのは、ちょっと勉強になりました。原作は、アンのセリフによる状況説明が多いので、それをアニメで起こしていくのは、結構、大変な作業だと思うし、「赤毛のアン」というのは、決してアニメ化に向いている題材とは思えないんですよね。

それなのに、違和感がないからさすがというほかない。原作通りにアニメ化するというのは、それこそ、本当に難しいし、それをやった人たちというのは、それだけで尊敬に値するんだと思います。

題材との相性もあるんだろうけど、よく言われる「原作がいいから、アニメも素晴らしいんだ・・・」という言い方は、そもそも的外れだと、私なんかは思うんですよね。原作がどうあれ、そのイメージを崩さずにアニメ化に成功したなら、それは真実、アニメのスタッフの功績だと思います。