星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「蒲公英草紙 常野物語」 恩田陸

小説・一般22.「蒲公英草紙 常野物語」 恩田陸 集英社文庫

100年前の日本を舞台にしたきれいな物語。という感じで、楽しめました。登場人物がみんな、さわやかにいい人ばかりだったので、何か引っかかるものもあったんだけれど、要するに、これは彼女の想い出をつづったものだからなのね。という形で納得したし。

開国して、どんどん世の中が変わっていく。そんな時代の空気も味わえたような気がします。

常野一族については、復習しておいてよかったなあ、と思いました。そうでないと、達磨山の名前を聞いても素通りするところだった。春田一家の役割についても、ほとんど忘れていたからね。

この調子で続けるのなら、いくらでもシリーズが作れるなあ、という感じがするので、続きの巻も楽しみです。出来るだけ早く出して欲しいなあ、と思いますが、さて。