星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「アンの青春」 ルーシー・M・モンゴメリ

小説・一般39.「アンの青春」 ルーシー・M・モンゴメリ 新潮文庫

面白かったです。「赤毛のアン」シリーズに続編があるのは知っていたんだけれど、ここまで直接的に物語がつながっているとは思わなかった。「アンの青春」は、「赤毛のアン」の物語が終わった直後の8月から始まるのね。

赤毛のアン」と「アンの青春」の物語が、物語上の時間で2ヶ月も間が開いていないというのが、なかなか衝撃的な事実でした。正直、もっと時間軸はずれているものだと思っていたんだけれど・・・。

登場人物のノリも、物語のテンポも相変わらずで楽しいし、アンがしでかす間違いというのにもいろいろ笑わせてもらいました。成長しても変わっていないなあ・・・という感じで。

ただし、物語の幅は広がって、アヴォンリーの人々との交流ぶりが前作よりも丁寧に描かれていたように思います。あの村に、こういう人たちが住んでいたんだなあって、分かるのが嬉しい。どの人も個性的で面白いし。

最終的に結婚式のシーンで終わるのがなかなか感動的でした。少女たちの未来を暗示するようで、すてきです。また、ダイアナにもしっかり婚約者が出来たみたいだし、彼女はアンよりも先にお嫁に行きそうな予感を見せた。少しずつ変わっていく・・・と言う部分、本当にこの世界が存在しているようで、なかなか読み応えがありました。

いよいよ3巻目からは、アンとギルバートが大学に行くみたいだから、そちらの方も楽しみにしてます。