映画30.宮崎駿監督「崖の上のポニョ」(日本・08)
なかなか楽しい映画でした。「ハウル」もそうなんだけど、なんか最近の宮崎アニメは、完全にファンタジーと現実がごちゃ混ぜになっているみたいで、なんだかすごい世界観だなあ、と思いました。こういうのは、結構好きです。実際、宮崎アニメがリアルな現実を描こうとしても、いつも偽善っぽくなっちゃうしさ。ここまで崩しちゃうと、その方が返って爽快という気もします。
どうせ偽善っぽいファンタジーになるんだったら、最初から境界なんか壊してしまえ! という潔さは、立派かも知れない。
個人的には、ポニョのお父さんのフジモト氏が気に入りました。娘のために一生懸命でさ。かわいいお父さんだよね。それなのに、つれない態度を取る娘の方がひどいわ〜。
まあ、ポニョは何を考えているのかよく分からない変な娘だったし、宗介も何も考えていないただの子供という感じだったので、若い二人にはそんなに感情移入も出来ませんでしたが、気持ち的にはそんな二人を見守る親の気分で見てました。なかなか面白かったです。
やたらおばあちゃんが出てくるのは、意外と、年配者が多いジブリファンに対するアピールだろうか? と少しだけ思いました。まあ、おばあちゃんが出てくるのはいつものことなんだけれど、なんとなく・・・。
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