星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「アルプスの少女ハイジ」第50話

第50話「立ってごらん」

・・・なんだか大ショック。感動しようと思っていた作品で、ここまでがっかりさせられるとは思わなかった。うーん・・・。

ことここにいたって、明らかに変だろう・・・と思ってしまったのは、今までずっと立てなかったはずの少女が、このたった1話練習しただけで、いきなり立てるようになってしまうと言う無理矢理展開を見たからです・・・。

長い長い練習の末、やっと立てるようになりました・・・という話だと思っていたのに、そういうのを全部すっ飛ばしていきなりですか? この話数の冒頭で、今日から練習を始めました・・・という部分を描いておいて、ラストではもう立っちゃっているよ。一応、物語上では、数ヶ月が経過しているらしいけれど、それでもいくらなんでも展開が無茶ですよ。

車いすが壊れないことをずっと気にしていたんだけれど、だって、原作ではペーターが車いすを崖下に落として壊すんだよ? それも、ハイジがクララとばかり仲良くしているのが気に入らなくて、嫌がらせでやったんだよ? それで車いすがなくなったから、しかたがなくクララは車いすなしで過ごす練習を始めて、いっそ車いすなんかない方がいいんだと言うことに気づいて、結果的に立てるようになっちゃいましたという話だよ?

その辺をどう演出する気だろうと思っていたが、車いすを壊すシーンなしに、ちまたで評判の「クララが立った!」の名場面がいきなり来るとは思わなかった。なんだかそれを見て、一気にがっかりした・・・。これじゃ体のいいご都合主義だよ。

今となっては、「クララ、立つ練習をしよう。ちょっとやってみようよ。ちょっとだけだから」とクララにやたらプレッシャーをかけているハイジも無茶でうざいだけだし、クララを優しく励ますおじいさんの言葉もどこか上滑りしていて、全然胸に響かない。ダメだ。全然、ダメ。